【クラウドファンディング】大手製薬メーカーも導入! AI活用文章突合サービスのディビイ、10月14日募集開始
自然言語処理解析を用いた製薬会社・医薬品業界向けの製品を提供する株式会社ディビイ(大阪市北区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは10月14日18時開始を予定しています。
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1504万円、上限募集額:6000万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | 株主優待あり(Amazonギフト券1000円分贈呈) |
・ | 4回目(2020年10月に8000万円、2021年2月に1990万円、2021年12月に3870万円調達) |
・ | みなし時価総額:17億4136万円 |
・ | 類似上場企業:ブレインズテクノロジー、かっこ、WACUL、アジアクエスト、VALUENEX、セカンドサイトアナリティカ、デリバリーコンサルティング、FRONTE |
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
自然言語処理解析を用いた「rodanius for Pharma」
ディビイは、データ活用/データ解析を基盤としたノウハウ、開発基盤を持ち、特に高難易度NLP(自然言語処理解析)課題を解決できる検索技術、製品群を有する技術会社です。AIを活用したシステムの整備が進む一方、ビジネスシーンでは今も、非効率的な業務が広く行われているため、そのような状況を打破し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していくことをミッションとしています。
自然言語処理解析を用いて、製薬会社・医薬品業界向けに自社開発した製品が「rodanius for Pharma」です。同製品は、医薬品品質保証業務、Quality Controlチェックなどに用い、文書間での不足内容の確認作業や整合性を照査するための作業などにAIを活用し、作業時間の短縮や作業負荷の軽減、精度の向上といった価値を提供しています。
前回からの進捗
同社は2020年10月に上限募集額の8000万円、2021年2月に1990万円、2021年12月に3870万円、総額1億3860万円の資金調達を実施しており、調達した資金は当初の計画通り、追加開発資金・受託業務費用・人件費・短期借入金返済に充てています。また、2022年10月14日には「rodanius for Pharma」のクラウド版「QCDox」をリリース予定です。
(1)大手製薬メーカーが「rodanius for Pharma」を導入
2021年11月より、アステラス製薬で「rodanius for Pharma」の利用が始まり、主に文書間のQuality Controlチェックなどに活用されています。また、田辺三菱製薬など4社でPoC(実証実験。アイデアの実現可能性を示すためのデモンストレーション)が完了しており、他にも複数の新規製薬メーカーから追加オファーがあるといいます。
(2)クラウド版「QCDox」の開発・リリース
当初は大手製薬メーカーからの問い合わせが中心でしたが、クラウド版の開発によって、中堅製薬メーカーやOTC医薬品(薬局や薬店、ドラッグストアなどで、処方箋なしで購入できる医薬品)メーカー、ジェネリック製薬メーカーなどにも裾野が広がり、製薬業界での文書突合ソリューションにおいてデファクトスタンダードを目指せるとしています。
同社は将来的には、製薬業界以外の化粧品・健康食品などのヘルスケア産業、自動車などの製造業、銀行・証券などの金融業といった、文章突合や正誤判定などを必要とする業種への提供が可能になると考えています。
(3)事業計画
2022年3月期の売上高は、前回のクラウドファンディング実施時に公表した計画の81.8%という結果でした。今期は、2022年4月1日から8月31日までの売上高が6130万3000円、受注残高は1億6380万6000円で、コロナの蔓延により、売り上げ遅延があったものの、2023年3月期の売り上げ計画は今のところ、達成見込みだといいます。
(4)その他
2022年8月、エンジェル投資家に対して第三者割当増資を実施し、2400万円を調達、さらに同年10月、同じくエンジェル投資家への第三者割当増資により、4600万円を調達しています。4回目のクラウドファンディングで調達した資金は、上場に向けた内部管理体制の整備や「rodanius for Pharma」のさらなる技術開発、「QCDox」の普及拡大、営業力の強化に充てる方針です。
AIによる、文書間の高精度な正誤判定
「rodanius for Pharma」は、製薬業界における文書のQuality Controlチェックに特化した文書突合・齟齬判定ソフトウェアです。
(出典:Unicorn)
AIによって、文書間の正誤判定を高精度で行い、人間では気付きにくい齟齬も特定でき、申請関連文書と原文書間などの微細な記載ミスの探索に最適で、GxP関連文章(安全性や信頼性の確保を目的に、政府などの公的機関で制定する基準を表す言葉の略称)に幅広く対応しています。
同社によると、製薬業界の製造現場では、法令遵守に対する監視強化を目的に、当局による抜き打ち査察が行われており、もし、製造原文書に記載漏れなどが発覚し、製品を自主回収することになれば、多額の損害が生じる可能性があるといいます。
それを防ぐために、各社は3~6カ月に1度、すべての製造原文書と販売承認書の突合を目視で行っていますが、そのコストは年間数千万円にもなるそうです。
「rodanius for Pharma」は製造原文書や販売承認書など、QCチェックの対象となる文書を登録することでAIが自動チェックを行い、文書間の関連箇所を特定し、その間にある間違い箇所を特定・指摘してくれます。
確認作業時間は10分の1以下で、AIが正誤判定について自動的に再学習するため、チェックの品質向上が期待できるほか、文書突合に人員を割く必要がないため、コストも大幅に削減できるといいます。
(出典:Unicorn)
クラウド版「QCDox」には3つのプラン
2022年10月14日にリリースされるクラウド版「QCDox」は「rodanius for Pharma」とほぼ同等の機能が利用できるサービスで、サーバー構築やインストールなど手間のかかる作業を行う必要がなく、すぐ利用できます。
利用シーンに合わせた「Advance」「Basic」「Small」の3つのプランがあり、英語対応や操作代行、利用休止などのオプションを自由に選択できるため、企業規模に関係なく、製薬業界の多くの企業にアプローチすることが可能としています。
(出典:Unicorn)
今後の成長に向けて
同社は「QCDox」のリリースによって、製薬業界でのポジショニング・ブランディングを確立し、来期以降、新たな業界での製品展開や文書突合を基軸とした新しい切り口の製品の企画・サービス化を進め、できるだけ早期に上場申請できるよう準備を進めています。
(出典:Unicorn)
株主構成
同社は、以下のVCなどから出資を受けています(一部)。
・ハック大阪投資事業有限責任組合
・りそなキャピタル4号投資事業組合
・その他ベンチャーキャピタルなど
(VCからの出資総額は2.4億円)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ブレインズテクノロジー <4075> [東証G]
・かっこ <4166> [東証G]
・WACUL <4173> [東証G]
・アジアクエスト <4261> [東証G]
・VALUENEX <4422> [東証G]
・セカンドサイトアナリティカ <5028> [東証G]
・デリバリーコンサルティング <9240> [東証G]
・FRONTEO <2158> [東証G]
株主優待
■対象
本クラウドファンディングに出資し、毎年3月末日現在の同社株主名簿に記載、または記録された株主
■内容
株数(投資金額)にかかわらず、Amazonギフト券1000円分を贈呈
■時期
毎年6月以降の発送を予定
発行者・募集情報
会社名:株式会社ディビイ
本社住所:大阪市北区角田町1番12号阪急ファイブアネックスビル
URL:https://d-be.co.jp/
代表者名:髙橋成典(タカハシ・シゲノリ)
設立年月日:2015年5月29日
決算期:3月
資本金:311,262,500円
発行済株式数:21,767株
目標募集額/株数:15,040,000円/188株
上限募集額/株数:60,000,000円/750株
募集価格:1株当たり80,000円
申込単位:1株
最低申込金額/株数:80,000円/1株
上限申込金額/株数:480,000円/6株
(申し込める株数は、1株、2株、3株、4株、5株、6株のいずれか)
申込期間:2022年10月14日18:00~10月20日23:59
資金使途
・目標募集額に到達した場合
上場に向けた内部体制の整備のための費用 501万円
運転資金(既存サービス「rodanius for Pharma」のさらなる技術開発、新サービス「QCdox」の普及拡大および営業力の強化のための資金。以下同じ) 754万円
手数料 248万円
・目標募集額を超え、上限募集額に到達した場合
上場に向けた内部体制の整備のための費用 501万円
運転資金 754万円
手数料 990万円
(目標募集額との差額3,754万円は、上場に向けた内部体制の整備のための費用に1,498万円、運転資金に2,255万円を充当)
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、Unicornの下記ページをご覧ください。
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