NY為替:日銀が大規模緩和継続表明、日本円は全面安

通貨
2022年10月13日 6時09分

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円60銭から146円97銭まで上昇し、146円85銭で引けた。黒田日銀総裁が経済回復を支援するため、大規模金融緩和を継続する意向を再表明したため円売りが加速。さらに、9月生産者物価指数(PPI)が予想を上回り長期金利上昇に伴うドル買いも強まった。その後、長期金利が低下に転じ、さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、インフレが高過ぎ利上げが必要だとの見解で、過剰な利上げのリスクは少なすぎる利上げのリスクより小さいと、力強い利上げを公約をすると同時に、リスク軽減のための引き締め微調整の必要性も指摘されたことがわかると、ドル買いが一段落した。

ユーロ・ドルは0.9668ドルまで下落後、0.9720ドルまで反発し、0.9701ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はワシントンで、ユーロ圏経済は失業率が過去最低水準で、景気後退入りしていないと主張し、金融正常化していると表明したほか、クノット・オランダ中銀総裁が、「ECBは少なくともあと2回の大幅利上げが必要」としたため大幅利上げを織り込むユーロ買いが強まった。ユーロ・円は142円00銭から142円63銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1022ドルから1.1134ドルまで上昇した。英中銀のチーフエコノミスト、ピル氏が高インフレ抑制のため、11月会合では大幅な政策行動を想定しているとしたため長期債利回り上昇に伴うポンド買いが強まった。ドル・スイスは0.9946フランから1.0004フランまで上昇した。

《MK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.