13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは827ドル高、インフレピークや銀行決算に期待感

市況
2022年10月14日 7時33分

■NY株式:NYダウは827ドル高、インフレピークや銀行決算に期待感

米国株式市場は反発。ダウ平均は827.87ドル高の30038.72ドル、ナスダックは232.05ポイント高の10649.15で取引を終了した。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速観測が強まり金利高を警戒した売りに寄り付き後、大幅安。その後、CPIのピーク感が広がり長期金利が低下に転じたほか、ドル高も一段落したため買戻しが加速し大きく上昇に転じた。引けにかけて、明日に予定されている銀行決算を期待した買いも強まり、大幅高で終了。セクター別では主に銀行・エネルギーが上昇した。

スーパーマーケットを運営するクローガー(KR)は競合のアルバートソンズ(ACI)と買収交渉中であることを明らかにし、買われた。アルバートソンズ(ACI)も上昇。また、航空会社のデルタ(DAL)は第3四半期決算で売上高が四半期として過去最高を記録、さらに、ビジネストラベルの回復がけん引することを背景とした第4四半期見通しも予想を上回り、上昇した。動画配信のネットフリックス(NFLX)は11月から広告付きのサービスを月6.99ドルで提供すると発表し、有料会員増加期待に買われた。ドラッグストアチェーンを運営するウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は第4四半期の見通しが予想を上回り上昇。また、携帯端末のアップル(AAPL)はゴールドマンサックス(GS)と提携し、アップルカード所有者に対する高利回り預金口座サービスの提供を発表し、買われた

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は31.63まで低下した。

HorikoCapitalManagementLLC

■NY為替:米CPIピーク期待でドル高一服

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円67銭まで上昇後、146円50銭まで反落し、147円22銭で引けた。米9月消費者物価コア指数が40年ぶり最大の伸びを記録したため11月連邦公開市場委員会(FOMC)の75ベーシスポイント(BP)の利上げが完全に織り込まれただけでなく、100BPの利上げ観測も再燃するなど、利上げペースがさらに加速されるとの思惑に長期金利急伸に伴うドル買いが加速。1990年以降32年ぶりの円安・ドル高水準で介入警戒感も根強く、さらに、CPIピーク観測も浮上したため金利が低下に転じるとドル売りが一時強まった。しかし、根強い日米金利差拡大観測を受けたドル買いに底堅く推移。

ユーロ・ドルは0.9633ドルまで下落後、0.9806ドルまで上昇し、0.9776ドルで引けた。ユーロ・円は141円78まで下落後、144円09銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1150ドルまで下落後、1.1380ドルまで上昇。英当局がトラス政権の大型減税の政策転換を検討しているとの報道で期待感が広がった。ドル・スイスは1.0074フランまで上昇後、0.9970フランまで反落した。

■NY原油:反発で89.11ドル、米国株高を意識した買いが入る

NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:89.11 ↑1.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+1.84ドルの89.11ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは85.56ドル-89.66ドル。米インフレ進行を警戒して85.56ドルまで下げたが、米国株式の反発を好感した買いが入ったことで89.66ドルまで上昇。その後は利食い売りも観測されており、上昇一服となった。通常取引終了後の時間外取引では主に89ドル台で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.69ドル +1.83ドル(+6.13%)

モルガン・スタンレー(MS) 79.32ドル +2.72ドル(+3.55%)

ゴールドマン・サックス(GS)307.07ドル +11.76ドル(+3.98%)

インテル(INTC) 26.42ドル +1.09ドル(+4.30%)

アップル(AAPL) 142.99ドル +4.65ドル(+3.36%)

アルファベット(GOOG) 99.71ドル +1.41ドル(+1.43%)

メタ(META) 130.29ドル +2.79ドル(+2.19%)

キャタピラー(CAT) 183.14ドル +3.64ドル(+2.03%)

アルコア(AA) 40.88ドル +1.02ドル(+2.56%)

ウォルマート(WMT) 132.28ドル +1.11ドル(+0.85%)

《ST》

提供:フィスコ

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