話題株ピックアップ【昼刊】:TKP、ファストリ、竹内製作所

注目
2022年10月14日 11時41分

■いちご <2337>  354円  +43 円 (+13.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

いちご<2337>は急伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後に23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。経常利益は41億6600万円(前年同期比56.3%増)となった。直近3カ月の6~8月期では前年同期比6.4倍と急拡大したことが材料視された。大規模オフィスの空室発生に伴い不動産賃貸収入は減少したものの、販売用不動産の売却収入などが補った。

■ティーケーピー <3479>  2,780円  +236 円 (+9.3%)  11:30現在

ティーケーピー<3479>は急伸。上昇率は一時12%を超え、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。営業損益は19億2800万円の黒字(前年同期は4億9800万円の赤字)、経常損益は16億5100万円の黒字(同7億4600万円の赤字)となった。経常損益は通期の計画(15億円の黒字)を上回り、業績の上振れを期待した買いが集まった。売上高は前年同期比16.8%増の256億5500万円だった。主力の貸会議室事業は、コロナ禍後に回復基調にある会議やセミナー需要を取り込み大きく伸長した。

■ファーストリテイリング <9983>  84,810円  +6,130 円 (+7.8%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が大幅高。売買代金も全上場企業のなかで首位を争っており、きょうの株式市場において注目度の高さを物語っている。13日取引終了後に発表した22年8月期決算は、最終利益が前の期比6割増となる2733億3500万円で連続最高利益更新を果たした。円安進行に伴う為替差益が寄与した形だ。ただ、23年8月期の業績見通しでは為替差益の反動が出て、最終利益は前期比16%減の2300億円を予想している。全体相場の地合いが悪ければ売り優勢でも不思議のないところだったが、きょうは前日の米株急伸を受けて全体リスクオンに傾いており、先物を絡めたインデックス買いの影響なども反映され株価に浮揚力が働いている。

■竹内製作所 <6432>  2,782円  +199 円 (+7.7%)  11:30現在

竹内製作所<6432>が急反発している。13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1730億円(前期比22.8%増)へ、営業利益を161億円から200億円(同12.6%増)へ、純利益を122億円から155億円(同16.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を68円から98円(前期68円)へ引き上げたことが好感されている。主要販売市場である北米、欧州ともに製品需要が好調を維持し、上期の販売台数が従来予想を上回ったことが要因。また、為替レートが前提より円安で推移したことも追い風となる見通しだ。なお、第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=128円から135円へ、1ポンド=157円から150円へ、1ユーロ=135円から133円へそれぞれ見直されている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高860億3300万円(前年同期比15.9%増)、営業利益93億2800万円(同6.3%減)、純利益76億6300万円(同2.4%増)だった。

■良品計画 <7453>  1,281円  +84 円 (+7.0%)  11:30現在

良品計画<7453>は続急伸。13日の取引終了後に23年8月期の連結業績予想を発表した。売上高に相当する営業収益は前期比17.9%増の5850億円、営業利益は同3.7%増の340億円、経常利益は同12.4%減の326億円、純利益は13.3%減の213億円だった。円安や輸送コストの増加を見込む一方、新規出店や商品・マーケティング力の強化により、通期では増収・営業増益を計画する。株価は9月半ばから軟調に推移し、直近では25日移動平均を下回って推移していたが、営業増益の見通しが示されたことを受け、買い安心感が広がったようだ。

■日経レバ <1570>  13,845円  +880 円 (+6.8%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は寄り付きから大口の買い注文が入り急反発、カイ気配でスタートした。前日に終値ベースで7営業日ぶりにフシ目の1万3000円台を下回ったが、きょうは一転して大幅なリバウンド局面に移行している。日経レバは日経平均株価に連動するETFで価格変動率が2倍に基本設定されていることが特長。全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心とした短期資金が日経225先物の売り買いを手掛ける感覚で参戦する傾向が強い。前日の米国株市場ではビッグイベントとなった9月の米CPI発表の後にNYダウなど主要株価指数が乱高下、結局ダウは800ドルを超える大幅高で着地したことから、東京市場も投資家心理がにわかに強気に傾いている。日経レバは直近、売り残が増加基調となる一方で信用買い残が急減していた。先行きに対する不安心理が強かっただけに、足もとでその反動も大きくなった。

■リテールパートナーズ <8167>  1,142円  +49 円 (+4.5%)  11:30現在

リテールパートナーズ<8167>は反発。13日の取引終了後、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.28%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが材料視された。同社は東証での市場買付により、14日から23年4月28日の間に自社株を取得する。あわせて発表した第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、純利益が前年同期比15.4%減の17億700万円だった。

■東京エレクトロン <8035>  36,870円  +1,110 円 (+3.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が続伸。前日は日経平均が下値を探るなか高く引けたが、これは個人投資家の押し目買いに加え、ヘッジファンドなど一部機関投資家のショートカバーが反映されたもよう。きょうは、前日の米株高を受け買い戻しに弾みがついている。米株市場ではNYダウが朝安後に大きく切り返し、終値で800ドルを超える上昇をみせたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇率でダウを上回った。半導体製造装置世界トップクラスのアプライド・マテリアルズ<AMAT>は4.5%高に買われており、東エレクもこれに追随する動きとなっている。

■千代田インテグレ <6915>  2,273円  +61 円 (+2.8%)  11:30現在

千代田インテグレ<6915>が反発。13日の取引終了後、自社株式の消却を発表したことが好感された。消却前の発行済み株式総数の14.0%に相当する190万株を11月30日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入っている。

■特種東海製紙 <3708>  2,936円  +62 円 (+2.2%)  11:30現在

特種東海製紙<3708>は7日ぶりに反発。13日の取引終了後、10月27日付で160万株(発行済み株数の10.74%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されている。なお、消却後の発行済み株数は1330万株となる予定だ。

■大黒天物産 <2791>  4,395円  -975 円 (-18.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

13日に決算を発表。「今期経常を32%下方修正」が嫌気された。

大黒天物産 <2791> [東証P] が10月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比76.2%減の4.9億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の62億円→42.2億円(前期は89.2億円)に31.9%下方修正し、減益率が30.5%減→52.7%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒大黒天物産の詳しい業績推移表を見る

■ホギメディカル <3593>  3,360円  -240 円 (-6.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

ホギメディカル<3593>は4日続落。13日の取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.1%増の192億100万円、経常利益は同3.1%増の31億6200万円、純利益は同微減の22億3200万円だった。医療現場における手術の効率化に寄与する主力製品「プレミアムキット」の販売は拡大したものの、円安による原価上昇などが響いた。経常利益は4~6月期は前年同期比23%増だったのに対し、7~9月期は同16%減と減益となり、失望売りに押された。

■Kudan <4425>  2,750円  +500 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

Kudan<4425>はストップ高カイ気配。13日の取引終了後、「Kudan Visual SLAM(KdVisual)」が米インテル<INTC>の自律走行ロボット(AMR)プラットフォーム向けエッジ・インサイトに採用されたと発表しており、これを材料視した買いが膨らんでいる。同社では、今後もインテルとの協力関係を継続しながら、特にAMRアプリケーションにおいて連携の範囲と規模を拡大していきたいという。業績への影響は現時点で軽微としているが、受注増などにより影響が大きくなると見込まれる場合には速やかに知らせるとしている。

■東名 <4439>  1,445円  +235 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

東名<4439>に物色人気が集中。同社は中小企業を主要顧客に光回線サービスを展開するが、契約件数の増加によりトップラインの拡大が続く一方、委託手数料圧縮などによる利益率の改善が利いて、今期収益は高変貌が見込まれる状況にある。13日取引終了後に発表した23年8月期の業績予想は、営業利益が前期比4.1倍の13億6000万円予想と大幅な伸びを見込んでおり、これをサプライズ視する買いを呼び込んでいる。

■QDレーザ <6613>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在

QDレーザ<6613>が急騰。同社は13日、18日から幕張メッセで行われる「CEATEC(シーテック)2022」で、TDK<6762>及び日本電信電話<9432>と共同開発したスマートグラスを公開すると発表。これが材料視されているようだ。これは超小型フルカラーレーザーモジュールをメガネフレームに内蔵し、フラットミラーでレーザー網膜投影するもので、視力にかかわらず拡張現実(AR)効果を実現。QDレーザの「見える」世界を拡張する領域の取り組みであり、今後は仮想現実(VR)やメタバース社会の普及に向けて開発につなげていくとしている。

■TONE <5967>  4,130円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在

TONE<5967>はストップ高の4130円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表した。加えて、上限を6万株(発行済み株数の2.65%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが入っている。自社株買いの取得期間は22年10月14日から23年5月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。同時に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高13億9200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益1億8300万円(同19.9%増)だった。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高70億7800万円(前期比9.8%増)、営業利益12億円(同21.7%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

TONE <5967>  4,130円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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