【投資部門別売買動向】海外勢が4035億円買い越す一方、個人は4544億円売り越す (10月第1週)

市況
2022年10月14日 20時00分

●海外勢が4035億円買い越す一方、個人は4544億円売り越す

東証が14日に発表した10月第1週(3日~7日)の投資部門別売買動向(現物)によると、世界的に金融引き締め懸念が後退したことが好感され日経平均株価が前週末比1178円高の2万7116円と4週ぶりに急反発したこの週は、海外投資家が8週ぶりに買い越した。買越額は4035億円と7月第1週以来3ヵ月ぶりの大きさだった。前週は5644億円の売り越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で4週ぶりに買い越した。買越額は1504億円だった。前週は1兆5715億円の売り越しだった。現物と先物の合算でも4週ぶりに買い越し、買越額は5540億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が2週連続で買い越し、買越額は2301億円と前週の641億円から急拡大した。投資信託は5週ぶりに買い越し、買越額は1731億円だった。

一方、個人投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は4544億円と7月第3週以来およそ2ヵ月半ぶりの高水準だった。相場の急反発を受けて逆張り志向の強い個人は利益確定売りに動いた格好だ。証券会社の自己売買は2週連続で売り越し、売越額は4483億円だった。

日経平均が4週ぶりに急反発する中、海外投資家が4035億円買い越す一方、個人投資家は4544億円売り越した。

■投資部門別売買代金差額 (10月3日~7日)

東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全50社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

10月 ―――

第1週     4,035   2,301  ▲4,544 [ ▲2,675 ▲1,869 ] 27,116円 ( +1178 円)

9月 ―――

第4週    ▲5,644    641   6,206 [  4,649  1,556 ] 25,937円 ( -1216 円)

第3週    ▲1,756   ▲817   2,036 [  1,522   513 ] 27,153円 ( -413 円)

第2週     ▲670  ▲1,194   2,784 [   896  1,887 ] 27,567円 ( -647 円)

第1週     ▲213  ▲2,650  ▲1,090 [  ▲737  ▲353 ] 28,214円 ( +563 円)

8月 ―――

第5週    ▲4,273   ▲587   6,910 [  3,752  3,158 ] 27,650円 ( -990 円)

第4週    ▲1,212   ▲19   1,840 [   524  1,316 ] 28,641円 ( -288 円)

第3週     ▲222    51  ▲1,871 [ ▲2,242   371 ] 28,930円 ( +383 円)

第2週     1,229   ▲97  ▲2,747 [ ▲2,366  ▲381 ] 28,546円 ( +371 円)

第1週     ▲820  ▲1,648   ▲58 [  ▲496   437 ] 28,175円 ( +374 円)

7月 ―――

第4週    ▲3,083    116    140 [  ▲383   524 ] 27,801円 ( -113 円)

第3週     1,919    829  ▲5,699 [ ▲4,197 ▲1,501 ] 27,914円 ( +1126 円)

第2週    ▲1,443   1,157   ▲107 [  ▲657   550 ] 26,788円 ( +271 円)

第1週     4,307   1,363  ▲3,047 [ ▲2,046 ▲1,001 ] 26,517円 ( +581 円)

6月 ―――

第5週    ▲3,673   3,522   1,517 [   287  1,229 ] 25,935円 ( -556 円)

第4週    ▲1,656    745  ▲1,017 [  ▲373  ▲643 ] 26,491円 ( +528 円)

第3週    ▲8,044    643   7,069 [  4,260  2,809 ] 25,963円 ( -1861 円)

第2週     1,823   ▲119   ▲15 [ ▲1,048  1,033 ] 27,824円 ( +62 円)

第1週     ▲410   ▲863  ▲2,080 [ ▲2,164   83 ] 27,761円 ( +979 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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