今週のマーケット展望「日経平均予想は26500~27200円」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。
先週末の日経平均は、1日で一時900円超も上昇し、ひさびさの全面高となりました!今日はその反動が気になるところですね。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、10月17日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、『今週の日本株相場は、先週末の大幅高の反動と米国株安を受けて売り先行で始まるだろう』と予想しています。
その根拠について、『先週末、日経平均は850円余り上昇した。半値押し程度の400円安辺りで止まれば上出来か。いずれにせよ、下旬から本格的に始まる中間決算を前に今週は動意に欠ける展開となるだろう。一進一退で2万6000円台後半を固める動きとなりそうだ』と説明しています。
また、『先週末の米国株市場は大幅反落となった』として、背景は『売り材料は、ミシガン大の消費者調査で1年先の予想インフレ率が5.1%と7月以来の高水準となったことだった。ダウ平均は403ドル安で引け、前の日に800ドル超上げた半分程度を帳消しにした。前日の大幅上昇は景気減速を織り込んで長期金利が低下したためだが、金曜日は予想インフレ率の上振れで債券安(金利上昇)となった。つまり、景気減速とインフレの間を行き来しているのが今の相場である』と解説しています。
そんな中、今週の経済指標は『17日に10月のニューヨーク連銀景気指数、18日に中国の7-9月期GDP、9月の鉱工業生産、小売売上高、米国でも9月の鉱工業生産などが発表になる』とスケジュールを伝えています。
中でも注目は『19日に公表される米地区連銀経済報告(ベージュブック)だ』とのこと。
『景気減速とインフレの間を行き来しているのが今の相場だと上述したが、その意味ではベージュブックで景気減速の兆候が増えている報告が見られれば、長期金利の低下につながり相場のサポート材料となるだろう』と見解を述べています。
そして、『引き続き米国では決算発表が相次ぐ』として、『バンク・オブ・アメリカ、バンク・オブ・NY(17日)、ゴールドマン・サックス(18日)など金融のほか、ユナイテッド(18日)やアメリカン(20日)といった航空会社、AT&T(20日)やベライゾン(21日)などの通信も決算を発表する。注目は個人にも馴染みの深いネットフリックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン(18日)、プロクター・アンド・ギャンブル、IBM、テスラ(19日)などの決算だ』と、主要な決算を挙げています。
米国以外では、『欧州で19日にASMLホールディング、国内では20日にディスコ<6146>が決算を発表する。両者の決算は半導体関連企業に影響を与えるので注目度が高い』としています。
また、注目される対ドルの円相場について、『14日に一時、約32年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=148円台まで下落した。市場では円相場への為替介入の有無を巡り、政府と投資家の神経戦が激しくなっている』とした上で、『為替の荒っぽい動きにも目配りが欠かせない』と言及しています。
最後に、今週の日経平均の予想レンジは『2万6500円~2万7200円とする』としています。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
《FA》