話題株ピックアップ【夕刊】(3):CAICAD、RPA、石光商事

注目
2022年10月17日 15時22分

■CAICAD <2315>  119円  +14 円 (+13.3%)  本日終値

CAICA DIGITAL<2315>が後場急上昇。正午ごろ、子会社カイカフィナンシャルホールディングスが、ブロックチェーンゲーム専門のNFTマーケットプレイス事業「Zaif INO」を11月にスタートすると発表しており、好材料視された。これに先立ち、22年11月の予定で、ブロックチェーンゲーム開発企業であるメタバース社が開発したWeb3ゲームアプリ「CHAIN COLOSSEUM PHOENIX」のゲームキャラクターNFTを販売する。

■RPAホールディングス <6572>  339円  +39 円 (+13.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

RPAホールディングス<6572>は続急伸。13日、子会社のRPAテクノロジーズが10月26~28日に幕張メッセで開催される国内最大規模のIT展示会「第6回AI・業務自動化展 秋」に出展すると発表しており、これが引き続き好感された。また、RPAは前週末14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)決算が、売上高28億9900万円(前年同期比0.3%増)、営業利益4300万円(同84.5%減)、最終損益9300万円の赤字(前年同期7億5200万円の赤字)となり、従来予想の営業利益(2500万円)から上振れて着地した。各事業において、先行投資として計画していたマーケティング、人材採用などの予算が一部未消化となったことが寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高62億円(前期比5.0%増)、営業利益4億1000万円(同15.6%増)、最終損益1億円の黒字(前期12億1000万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。

■石光商事 <2750>  789円  +89 円 (+12.7%)  本日終値

石光商事<2750>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、9月度の月次売上高(速報値)が前年同月比37.8%増の50億3500万円になったと発表。期初からの累計は前年同期比29.4%増の284億900万円となり、これが好感されたようだ。同社は第2四半期累計(4~9月)の連結売上高予想254億9900万円を上回る見込みとなったことから、現在利益とともに精査中。今月末をメドに精査ができ次第、23年3月期通期分とあわせ、業績予想の修正を行う予定だとしている。

■ワシントンホテル <4691>  970円  +97 円 (+11.1%)  本日終値

ワシントンホテル<4691>は急騰し年初来高園を更新した。首都圏を中心にビジネスホテル「R&B」を展開、関東以西を中心に「ワシントンホテルプラザ」の運営も行っており、訪日外国人観光客増勢のなかインバウンド特需が期待される状況にある。株式需給面では信用買い残が23万株程度と軽く、これも上値の軽さにつながっている。

■アスタリスク <6522>  1,326円  +126 円 (+10.5%)  本日終値

アスタリスク<6522>が続急伸。14日の取引終了後、スマートロック「SESAME(セサミ)」シリーズを展開するCANDY HOUSE JAPAN(東京都中央区)と資本・業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、顔認証クラウドサービス「AsReader One」を活用した製品を開発し、企業や一般家庭に向けての販売を拡販させるのが狙い。資本面ではアスタリスクがCANDY HOUSE JAPAN株式の2.5%程度を取得するとしている。また、同時に発表した23年8月期連結業績予想で、売上高29億600万円(前期比20.7%増)、営業利益4億4300万円(同10.9%増)と増収増益を見込むことも好材料視されている。自動販売機、物流、小売、医療の各業界向けを軸とした販売活動を行う方針。また、下期からは新製品効果による業績押し上げも見込まれている。なお、22年8月期決算は、売上高24億700万円(前の期比34.3%増)、営業利益4億円(同76.6%増)だった。

■CSSホールディングス <2304>  437円  +39 円 (+9.8%)  本日終値

CSSホールディングス<2304>は全体相場とは波動が異なる強力な上昇トレンドを形成中。新値街道をまい進し、きょうで9連騰と気を吐いている。同社はホテルやレストランの食器洗浄及び衛生管理業務などを手掛ける。政府の水際対策大幅緩和に伴い、訪日外国人観光客が足もと急増傾向にあり、ホテル関連株などが軒並み上値を追っている。同社はその延長線上に位置する銘柄で、戻り売り圧力の乏しさが着目され意外高を演じている。東証スタンダード市場の上場維持を念頭に24年9月期に売上高143億円(21年9月期実績94億1200万円)、最終利益2億円(同4億2000万円の赤字)を数値目標に掲げた経営戦略を推進、これも買い人気を増幅させている。

■エディア <3935>  427円  +36 円 (+9.2%)  本日終値

エディア<3935>は大幅高で4日続伸。前週末14日の取引終了後、コンテンツの企画及び制作やNFTを用いたクリエイター支援事を手掛けるエヌエフティアーツ(東京都港区)と資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これが好感された。エヌエフティアーツが実施する第三者割当増資を引き受けるという。今回の資本・業務提携は、NFTサービスの強化を目的としており、提携によりエディアグループが数多く保有するIPコンテンツのNFT化やIPコンテンツのファンコミュニティー提供を加速させることで、保有IPコンテンツの有効活用を図るとともに新規IPコンテンツの創出を迅速に行うとしている。なお、23年2月期業績への影響は現在精査中としている。また、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が売上高13億300万円(前年同期比8.2%増)、営業利益7900万円(同38.2%増)と大幅増益となったことも好材料視された。IP事業におけるライセンスアウトやグッズ販売などの利益率の高い売り上げが大きく伸長したことに加えて、子会社本社移転によるグループフロア統合により、本社固定費用が大幅削減されたことが寄与した。23年2月期通期業績予想は、売上高28億円(前期比12.3%増)、営業利益1億5000万円(同21.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■タカチホ <8225>  1,930円  +140 円 (+7.8%)  本日終値

タカチホ<8225>が大幅高に買われ、一時11%高の1987円まで上値を伸ばし約1カ月半ぶりに2000円台乗せをうかがう展開となった。長野を本拠に土産品の卸売で国内最大手に位置する。卸事業だけではなく菓子製造のほか、商品開発なども多角的に行っており展開力に富む。インバウンド消費は土産関連の売り上げにも反映され、これは足もとの円安進行で更に購買意欲を活発化させることが予想される状況にある。そうしたなか、同社の業績も最悪期を脱し、23年3月期は営業黒字転換が見込まれ、売り物薄のなか上値追いが加速している。

■串カツ田中 <3547>  1,801円  +105 円 (+6.2%)  本日終値

串カツ田中ホールディングス<3547>は続急伸。前週末14日の取引終了後、22年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.5倍の78億7900万円、経常損益は13億7500万円の黒字(前年同期は6億2400万円の赤字)、最終損益は8億6500万円の黒字(同4億4300万円の赤字)だった。経常損益と最終損益の黒字額は通期の計画を上回っており、業績の上振れを期待した買いが集まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が和らいだことに加え、雇用調整助成金や感染拡大防止協力金などを助成金収入として計上したことも経常利益を押し上げた。

■クックビズ <6558>  1,380円  +73 円 (+5.6%)  本日終値

クックビズ<6558>が急伸、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、22年11月期の単独業績予想について、売上高を14億5000万円から14億8000万円(前期比42.9%増)へ、営業利益9000万円から1億6000万円(前期3億3800万円の赤字)へ、最終利益を7500万円から1億6700万円(同4億2200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第3四半期に採用総合パッケージの追加受注があったことに加えて、想定していた費用のうち人件費や業務委託費などについてコスト削減に継続して取り組んだことなどが寄与する。同時に発表した第3四半期累計(21年12月~22年8月)決算は、売上高11億2700万円(前年同期比56.1%増)、営業利益1億5700万円(前年同期2億9100万円の赤字)、最終利益1億6200万円(同3億7000万円の赤字)だった。行動制限の緩和に伴い飲食物調理や接客・給仕の有効求人倍率がコロナ禍突入直前までと同等まで回復し、企業の採用ニーズが増え、商談機会を創出できたことが寄与した。

●ストップ高銘柄

Retty <7356>  322円  +80 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値

フライト <3753>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

リックソフト <4429>  2,022円  -500 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値

Enjin <7370>  2,313円  -500 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値

マツモト <7901>  7,730円  -1,500 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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