日清粉Gの23年3月期は一転最終赤字へ、豪州製粉事業で減損損失計上
日清製粉グループ本社<2002>はこの日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想を見直したと発表した。最終損益予想について185億円の黒字から185億円の赤字(前期は175億900万円の黒字)に下方修正した。増益予想から一転、最終赤字を見込む。
19年に買収したオーストラリアの製粉会社Allied Pinnacleに関し、新型コロナウイルス感染拡大の影響による同社主要取引先のインストアベーカリー市場の落ち込みや、ウクライナ情勢の緊迫化によるエネルギーコストの上昇などを背景に、事業計画を下方修正した。これに伴い豪州製粉事業関連で、のれんを含む固定資産の減損損失558億円を23年3月期第2四半期に計上する。年間配当予想は変更しない。
日清粉Gは10月26日の第2四半期決算発表にあわせ、コストインフレへの対応や豪州製粉事業への取り組みを含めた新たな中期経営計画を公表する予定としている。