話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、バンクオブイ、ログリー

注目
2022年10月19日 15時16分

■日本郵船 <9101>  2,725円  -7 円 (-0.3%)  本日終値

日本郵船<9101>は7日ぶりに反落、商船三井<9104>も5日ぶりに反落と海運株は上昇一服となっているものの底堅さを発揮している。世界経済のリセッション懸念が高まるなか、グローバル物流の減速を警戒する動きは根強いものの、時価予想PERが1倍前後という極端な割安水準に放置されている海運株は、水準訂正余地も指摘される。また、配当利回りについては郵船が17.5%前後、商船三井が17%弱と際立って高く、下期配当を見込んだインカムゲイン狙いの買いも予想される。今後は高騰したコンテナ船市況の軟化が想定されるものの、外国為替市場ではドル高・円安基調が続いていることが、運賃ドル建て決済の海運セクターの収益にはフォローの風となっている。一方、ここ急増傾向にあった大手海運の信用買い残も直近は各社とも減少に転じており、信用買い残のピーク越えは株式需給面からプラス材料として捉えられる。

■バンクオブイ <4393>  3,735円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

バンク・オブ・イノベーション<4393>はストップ高。スマートフォンゲームの開発・運営を主力としており、前期業績は低迷したものの足もとは有力コンテンツの寄与で収益改善が期待される状況にある。18日取引終了後、話題となっていたスマートフォン・パソコン向け新作大型RPG「メメントモリ」を配信開始したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。株式需給面では外資系証券経由の空売り買い戻しなどを背景に上値追いが加速するケースも想定される。

■ログリー <6579>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

ログリー<6579>はストップ高。同社は18日、AbemaTV(東京都渋谷区)が運営する情報ニュースサイト「ABEMA TIMES」との戦略的パートナーシップを結んだと発表。AbemaTVは、2021年からログリーのネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」を利用しており、このほど取り組み強化に伴う契約を締結。LOGLY liftの広告主は、今回の戦略的パートナーシップを踏まえて、エンターテインメントをはじめ情報に敏感な幅広いユーザー層に向けてアプローチを行うことが可能になるという。

■ツナグGHD <6551>  445円  +47 円 (+11.8%)  本日終値

ツナググループ・ホールディングス<6551>が続急伸で連日の年初来高値更新となった。今月11日からの政府による水際対策の大幅緩和や「全国旅行支援」などの景気刺激策を受け、インバウンド・リオープン関連株に注目が集まっている。そのなか特に飲食店の人手不足が浮き彫りとなっており、アルバイトなどの人材確保に向けたニーズが急増しており、同社株はその有力関連株として投資資金の攻勢が顕著だ。同社は慢性的な人手不足に悩まされている小売りや飲食業に重点を置いたアルバイト採用代行業務を手掛けており、足もとで収益機会が拡大している。

■プレイド <4165>  717円  +64 円 (+9.8%)  本日終値

プレイド<4165>は急騰。同社は18日、ウェブサイト改善・管理プロダクト「KARTE Blocks」がIT製品レビュープラットフォーム「ITreview」において、満足度・認知度ともに優れた製品であると評価されたと発表しており、これを好感した買いが入った。「KARTE Blocks」は、タグを貼るだけでサイトのあらゆる要素をすぐに改修し、素早く仮設検証を重ねて継続的なパフォーマンス向上を実現するプロダクト。今回は、ABテストで効果的なLPO(ランディングページ最適化)を推進できることが評価され、「ITreview Grid Award 2022 Fall」の「ABテストツール」「LPOツール」2部門で「High Performer」を受賞したという。

■アミファ <7800>  653円  +52 円 (+8.7%) 一時ストップ高   本日終値

アミファ<7800>が続急伸。18日の取引終了後、集計中の22年9月期単独業績について、売上高が従来予想の51億円から59億1900万円(前の期比26.6%増)へ、営業利益が2億4500万円から2億9500万円(同36.6%増)へ、純利益が1億5200万円から2億2200万円(同29.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。ウィズコロナによる消費者マインドの変化により、嗜好品が中心である同社商品の販売数が見込みを上回ったことが要因としている。

■東名 <4439>  1,480円  +112 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

東名<4439>は4連騰。18日の取引終了後、モニタリングを目的としたクラウド対応ネットワークカメラのレンタルサービスとして「オフィスカメラ119」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。コロナ禍を背景に、非接触・非対面で店舗や施設を管理するため、現場を遠隔で監視する用途でのクラウドカメラの利用が増加しており、今後も市場の拡大が期待されている。こうしたなか同社では、「オフィス光119」「オフィスでんき119」を利用する店舗、事業所が抱える人員不足などの問題解決のため「オフィスカメラ119」を提供するとしている。

■コラボス <3908>  396円  +27 円 (+7.3%) 一時ストップ高   本日終値

コラボス<3908>が一時ストップ高。午後1時、サポータス(東京都千代田区)と販売契約に関する契約を締結したと発表。これを材料視した買いが入った。サポータスは、米アップルの子会社クラリスの最上位のプラチナパートナー企業で、多くの認定開発者を抱えるという。コラボスは今回の契約締結により、クラウド型コールセンターシステム「COLLABOS PHONE」とデータベース管理システム「FileMaker」の販売体制を強化する。

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