話題株ピックアップ【夕刊】(2):カナデン、明星工、コスモHD
■カナデン <8081> 1,101円 +16 円 (+1.5%) 本日終値
カナデン<8081>は反発し年初来高値を更新。20日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、営業利益が10億円から13億円(前年同期比55.1%増)へ、純利益が6億円から10億5000万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。半導体・デバイス分野において、産業機器関連顧客向け産業用パワーデバイスやOA機器顧客向け電子デバイス品が好調に推移し想定以上の円安の影響により伸長した。なお、売上高は従来予想の455億円(同1.1%増)で着地する見通し。
■明星工業 <1976> 701円 +8 円 (+1.2%) 本日終値
明星工業<1976>が高い。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の240億円から255億円(前年同期比14.2%増)へ、営業利益が24億円から27億5000万円(同40.2%増)へ、純利益が17億円から21億円(同47.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内外で工事などの進捗が堅調に推移していることに加えて、大口工事案件の進捗に伴う収支が想定よりも改善されたことが寄与した。
■ソフトクリエ <3371> 3,245円 +35 円 (+1.1%) 本日終値
ソフトクリエイトホールディングス<3371>は反発。この日の寄り前、23年3月期の配当予想について中間・期末20円の年40円から各25円の年50円(前期40円)に増額修正すると発表しており、これが好材料視された。
■コスモHD <5021> 3,860円 +40 円 (+1.1%) 本日終値
コスモエネルギーホールディングス<5021>が堅調。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書で、同社がコスモHDの株式を買い増したことが、20日取引終了後に明らかになった。これを受け需給面の思惑が広がったようだ。保有比率は共同保有者とあわせて16.34%から17.41%に上昇した。報告義務発生日は10月13日。
■サンバイオ <4592> 998円 -220 円 (-18.1%) 本日終値
サンバイオ<4592>は急落。20日取引終了後、外傷性脳損傷に対する治療薬として承認審査を受けている同社製品「SB623」について、今期中の承認取得の見込みがなくなったと発表。これを受け、失望感が広がったようだ。今般、生産関連の審査に対する同社の対応が具体化し、時間を要することが判明したという。23年1月期の連結業績予想については、影響を織り込み済みだとしている。
■ツガミ <6101> 1,082円 -82 円 (-7.0%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
ツガミ<6101>は後場一段安。午後1時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、最終利益が従来の見通しである48億円から42億5000万円(前年同期比21.9%減)に下振れて着地したようだと発表。これを嫌気した売りが膨らんだ。中国市場が想定よりも低調に推移したほか、円安も減益要因となったという。通期の業績予想については市場動向などを踏まえ、11月8日予定の第2四半期決算発表時に公表するとしている。
■関西ペイント <4613> 2,000円 -113 円 (-5.4%) 本日終値 東証プライム 下落率9位
関西ペイント<4613>は続急落。インドの塗料大手アジアンペインツの第2四半期決算について、利益の伸びが予想よりも低調だったと20日に伝わった。モンスーンの影響やインフレ圧力などが背景にあるという。関西ペイントにとってインドは日本に次ぐ売上規模を誇る主要市場。現地の同業大手の決算発表を受け、関西ペに対しては業績の下振れリスクが警戒され、売り圧力が強まったようだ。
■アシックス <7936> 2,206円 -117 円 (-5.0%) 本日終値
アシックス<7936>が3日続落。独スポーツ用品大手アディダスが20日、通期見通しの引き下げを発表した。新型コロナウイルス関連の制限が続いていることによる中国事業の悪化をはじめ、主要な欧米市場の需要減少やロシア事業縮小に伴う一時的な費用の影響などを織り込んだ。きょうの東京市場でスポーツ用品関連株は全般軟調相場のなか総じて冴えない値動きとなっているが、このなか海外売上比率の大きいアシックスに連想売りが出ているとみられ、関連銘柄のなかで下落率が目立っている。
■コーセー <4922> 14,780円 -730 円 (-4.7%) 本日終値
コーセー<4922>が軟調。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエート」に引き下げた。「デコルテ」の国内販売は好調とする半面、中国事業はゼロコロナ政策による消費の減退などを背景に「計画より苦戦しているものと思われる」と指摘。23年12月期はインバウンド需要の回復が見込まれるとするものの、「訪日中国人の増加が見えるまでは業績に大きな変化は見えないだろう」と予想する。一方、目標株価は1万1500円から1万2000円に引き上げている。
■アイザワ証券グループ <8708> 651円 -31 円 (-4.6%) 本日終値
アイザワ証券グループ<8708>が続落。20日の取引終了後、非開示としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績について、最終損益が14億5500万円の赤字(前年同期22億8300万円の黒字)となり、赤字転落したことが嫌気された。株式委託手数料の低迷やトレーディング損益の大幅な落ち込みが響いた。
株探ニュース