エンプラスが反落、23年3月期の営業利益及び配当予想を上方修正も材料出尽くし感
エンプラス<6961>が反落している。25日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を375億円から430億円(前期比30.7%増)へ、営業利益を65億円から84億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各25円の年50円(前期47円50銭)としていた配当予想を各30円の年60円とし、これを受けて朝高で始まったものの、徐々に利益確定売りに押される展開となっている。
セミコンダクター事業で、パソコンやスマートフォンなどハイテク製品の需要減少による半導体需要の調整という懸念はあるものの、注力しているサーバーや自動車用途の需要は今後も増加傾向が続く見通しであるという。また、ライフサイエンス事業も遺伝子検査市場の拡大に合わせて、新規顧客開拓や新製品の開発に注力することで売り上げが堅調に推移する見込みであることや、為替市場で円安傾向が継続していることも寄与する。なお、純利益予想は46億円(前期比81.9%増)の従来見通しを据え置いている。