話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルフレッサ、三井松島HD、野村総研

注目
2022年10月28日 15時20分

■帝国ホテル <9708>  1,945円  +15 円 (+0.8%)  本日終値

帝国ホテル<9708>が高い。午後2時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。最終損益は1億3600万円の黒字(前年同期は38億1000万円の赤字)だった。従来の計画(2000万円の赤字)を上回り、黒字転換を果たしたことを好感した買いが入った。費用の抑制が奏功した。通期の業績予想は据え置いたものの、政府のインバウンド回復施策の動向により変化がある場合には適切に開示するとした。

■アルフレッサ <2784>  1,678円  +6 円 (+0.4%)  本日終値

アルフレッサ ホールディングス<2784>は小反発。27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1兆3040億円から1兆3320億円(前期比3.4%増)へ、営業利益が76億円から115億円(同26.1%増)へ、純利益が54億円から79億円(同13.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。医療用医薬品市場の伸びが想定を上回って推移したことに加え、メディカル品が伸長したことが寄与した。また、グループ全体で販管費抑制に取り組んだことも奏功した。

■北陸電力 <9505>  475円  +1 円 (+0.2%)  本日終値

北陸電力<9505>はしっかり。27日の取引終了後、23年4月からの電気料金の値上げを決定したと発表しており、これが好感された。石炭をはじめとする火力発電が増え電源構成の変化による燃料費増分が収支を圧迫しているほか、燃料価格の急騰にも対応する。値上げ幅について、今後国の審査などを経て決定されるという。同時に未定としていた23年3月期の連結業績予想について、売上高8500億円(前期比38.5%増)、営業損益1000億円の赤字(前期164億1500万円の赤字)を見込み、年間配当予想は無配(前期10円)にすると発表した。第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3749億3200万円(前年同期比38.0%増)、営業損益371億8200万円の赤字(前年同期114億9200万円の黒字)だった。

■三井松島HD <1518>  2,370円  -700 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

三井松島ホールディングス<1518>がストップ安。スイスの資源大手グレンコアと共同運営する豪ニューサウスウエールズ州の炭鉱を巡り、同州委員会から延長の提案が28日に拒否されたと一部で伝わった。これを嫌気した売りが膨らんだとみられている。同炭鉱は一般炭や原料炭を生産しており、主に日本向けに出荷されている。

■野村総合研究所 <4307>  3,370円  -255 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

27日に決算を発表。「7-9月期(2Q)最終は6%減益」が嫌気された。

野村総合研究所 <4307> [東証P] が10月27日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比1.8%減の358億円となり、従来の1.3%増益予想から一転して減益で着地。

⇒⇒野村総合研究所の詳しい業績推移表を見る

■KHネオケム <4189>  2,500円  -184 円 (-6.9%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

KHネオケム<4189>が大幅安で3日続落。27日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1233億円から1160億円へ、営業利益を161億円から130億円(前期比34.0%減)へ、純利益を115億円から83億円(同39.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。会計基準の変更に伴い売上高の対前年増減率はないものの、第3四半期以降にLNGの価格が急騰するなど原燃料価格が想定を超えて上昇していることに加え、生産設備の不具合などに伴う生産効率の低下が発生していることが要因としている。

■ファナック <6954>  19,430円  -1,125 円 (-5.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位

ファナック<6954>が急落。株価は2万円を割り込み、3月につけた年初来安値に接近した。27日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、今期の最終利益の見通しを1669億円から前期比2.7%増の1595億円に引き下げた。売上高は8257億円から同9.9%増の8057億円に、営業利益予想は1984億円から前期比で微減の1817億円に下方修正した。営業利益は増益予想から一転して減益を計画。これらをネガティブ視した売りが膨らんだ。中国経済の先行きに不透明感が強まるなか、ファクトリー・オートメーション(FA)やロボマシンの需要減速が見込まれるという。4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比18.4%増の4161億2800万円、営業利益が同微増の946億7100万円、最終利益が同7.1%増の842億1400万円だった。7~9月期の受注高は2170億円と4~6月期に比べ7.3%減少した。

■ジャフコ グループ <8595>  2,204円  -106 円 (-4.6%)  本日終値

ジャフコ グループ<8595>が急落し、下落率は一時6%を超えた。27日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、営業損益が6億8400万円の赤字(前年同期は133億1200万円の黒字)となった。営業赤字に転落したことをネガティブ視した売りが膨らんだ。売上高は前年同期比70.6%減の54億2100万円だった。投資先のIPO(新規株式公開)は国内2件にとどまった。前年同期に大型IPO案件があった反動も加わって、キャピタルゲインが大幅に減少した。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,155円  -95 円 (-2.9%)  本日終値

ミスミグループ本社<9962>は5日ぶり急反落。下落率は一時7%を超えた。27日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、最終利益が前年同期比2.8%減の202億4000万円だった。前年同期と比べ微増の209億円としてきたこれまでの計画を下回り、最終減益で着地したことをネガティブに受け止めた投資家の売りが膨らんだ。売上高は前年同期比3.2%増の1881億5800万円と増収となったが、これまでの計画(同4.8%増の1909億円)に対し未達となった。中国のロックダウンの影響を強く受けたほか、新基幹システム導入に関連する費用がかさんだ。

■デンソー <6902>  7,141円  -41 円 (-0.6%)  本日終値

デンソー<6902>は軟調。朝方は売りが先行した同社株だが、午前11時10分に発表された23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を受けて買い向かう動きも限られた。通期の最終利益予想がコンセンサスを下回る水準で据え置かれたことなどが株価の重荷となったようだ。4~9月期は売上高に相当する売上収益が前年同期比16.9%増の3兆201億1400万円、最終利益は同6.1%減の1057億9800万円だった。通期の業績予想は4~9月期の実績や為替の動向などを反映し、売上収益予想のみ上方修正。最終利益予想は前期比43.2%増の3780億円で据え置いた。3910億円近辺とみていた市場のコンセンサスを下回っている。更に、4~9月期の最終利益の進捗率は約28%と低調だった。営業利益段階では、固定費や部材・物流費、素材・エネルギーコストなどの減益要因が、円安や合理化努力などの増益要因を上回った。

●ストップ高銘柄

ヤマト・インダストリー <7886>  904円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

など、1銘柄

●ストップ安銘柄

など、1銘柄

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