株価指数先物【引け後コメント】 手掛けづらさはあるが、サポートレンジは徐々に切り上がる可能性

市況
2022年11月1日 18時23分

大阪12月限

日経225先物 27690 +140 (+0.50%)

TOPIX先物 1940.0 +14.0 (+0.72%)

日経225先物(12月限)は前日比140円高の2万7690円で取引を終了。寄り付きは2万7620円とシカゴ日経平均先物(2万7550円)を上回り、買いが先行して始まった。寄り付き直後に2万7660円まで上げ幅を広げた後は、戻り待ちの売りに押されて前場半ばには2万7520円と下落に転じる場面もあった。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、リバランスに伴うショートカバーが入っていると見られ、前引けにかけてプラス圏を回復すると、後場取引開始後には2万7680円まで買われた。その後は2万7600円まで調整を見せたものの、終盤にかけてリバランスの動きが強まり、一時2万7700円まで買われる場面も見られた。

東証プライム市場の騰落銘柄は、やや値下がり銘柄数が上回ったものの、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が連日で年初来高値を更新するなど強い値動きによって、指数をけん引する格好だった。また、香港ハンセン指数や香港市場でのアリババ株の強い値動きなども、ショートカバーに向かわせる一因となったようだ。

明日は祝日前となるため手掛けづらさはあるものの、FOMCの結果待ちのなか、リバランスに伴うショートカバーの動きが引き続き意識されるだろう。また、主要企業の決算発表が本格化するなか、取引終了後にソニーグループ <6758> [東証P]が2023年3月期業績予想を上方修正した。営業利益は減益ながらもコンセンサスを上回る水準に修正している。主要企業の決算を評価する流れは、指数の底堅さにつながろう。

NT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下した。京セラ <6971> [東証P]、村田製作所 <6981> [東証P]が日経平均株価の重荷となった一方で、三井物産 <8031> [東証P]、双日 <2768> [東証P]など商社株の良好な決算を受けた上昇によって、ややTOPIX型優位の動きとなった。NT倍率は14.22倍辺りで推移している25日移動平均線、200日線が支持線として機能しており、調整場面ではNTロングでその後の反転を狙いたい。

日経225先物は終日75日線を上回って推移し、5日線の切り上がりにより75日線とのゴールデンクロスを示現した。今後は5日線に沿ったトレンド形成が意識されてくるほか、一目均衡表では「雲」を上放れつつある。「雲」上限は今後2万7300円水準で横ばい推移が継続することで、支持線として意識されてきそうだ。これまでの2万7000円辺りのサポートレンジが徐々に切り上がりを見せてくることにより、テクニカル面では節目の2万8000円のほか、9月14日の戻り高値2万8470円がターゲットとして意識されてくるだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1130枚、SBIが490枚、野村が490枚程度の売り越しに対して、ドイツが730枚、ゴールドマンが620枚、BNPパリバが440枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2480枚、モルガンSが2420枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが4250枚程度の買い越しだった。

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