【市場反応】米10月ISM非製造業景況指数、パンデミック来の低水準、ドル買い後退

市況
2022年11月3日 23時37分

米10月ISM非製造業景況指数は54.4と、9月56.7から予想以上に低下し、50割れとなったパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低となった。

米商務省が同時刻に発表した9月製造業受注は前月比+0.3%と、8月+0.2%から伸びが拡大。また、米9月耐久財受注改定値は前月比+0.4%と、8月+0.2%から伸びが拡大した。変動の激しい輸送用機器を除く耐久財受注改定値は前月比-0.5%と、2月来のマイナス。下落率は2020年4月来で最大。国内総生産(GDP)の算出に用いられる航空機を除く非国防資本財の出荷改定値は前月比-0.5%と、昨年2月来で最低となった。10-12月期のGDP成長のマイナスに寄与する。

事前に発表された米10月サービス業PMI改定値は47.8と、速報値46.6から予想外に上方修正された。ただ、4カ月連続で50割れと活動は縮小。同月総合PMI改定値も48.2と、速報値47.3から上方修正された。

ISM非製造業業景況指数の落ち込みで、成長鈍化懸念が強まり、米国債相場は下げ止まり。長期金利の上昇も一段落した。ドル買いも後退。ドル・円は148円45銭の高値から147円70銭まで反落した。ユーロ・ドルは0.9732ドルから0.9784ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.1151ドルの安値から1.1212ドルまで反発した。

【経済指標】

・米・10月ISM非製造業景況指数:54.4(予想:55.3、9月:56.7)

・米・9月製造業受注:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.2%←0.0%)

・米・9月耐久財受注改定値:前月比+0.4%(予想:+0.4%、速報値:+0.4%)

・米・9月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比-0.5%(予想:-0.5%、速報

値:-0.5%)

・米・9月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.5%(速報値

:-0.5%)

・米・10月サービス業PMI改定値:47.8(予想:46.6、速報値:46.6)

・米・10月総合PMI改定値:48.2(速報値:47.3)

《KY》

提供:フィスコ

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