本日注目すべき【好決算】銘柄 三菱自、大阪チタ、リリカラ (2日大引け後 発表分)
11月2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
三菱自 <7211> [東証P] ★今期経常を50%上方修正・8期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の1013億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の1200億円→1800億円に50.0%上方修正。増益率が18.8%増→78.3%増に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
半導体不足による販売台数減少や原材料価格の高騰を織り込む一方、売価や販売費の改善、為替の好転などを反映した。
浅沼組 <1852> [東証P] ★上期経常を一転73%増益に上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の11.7億円→25.4億円に2.2倍上方修正。従来の20.4%減益予想から一転して72.8%増益見通しとなった。手持ち工事が順調に進み、売上高が計画を上回ったことが寄与。工事採算の改善に加え、急激な円安進行に伴う為替差益3.2億円を計上したことも利益を押し上げた。
SRAHD <3817> [東証P] ★上期経常を一転91%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の22.5億円→50.2億円に2.2倍上方修正。従来の14.2%減益予想から一転して91.5%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。開発事業の好調が継続したほか、付加価値の高い提案型ビジネスモデルへの転換が進んだことが要因。急激な円安進行で為替差益21.9億円が発生したことも利益を大きく押し上げた。
インテリW <4847> [東証P] ★7-9月期(1Q)経常は3.9倍増益で着地
◆23年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.9倍の4.8億円に急拡大して着地。既存顧客のFEPシステム更改によるハードウェア販売の増加に加え、クレジットカード会社向けシステム開発の大型案件などが寄与し、61.9%の大幅増収を達成した。
サンユウ <5697> [東証S] ★今期経常を29%上方修正、配当も8円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の7.6億円→9.8億円に28.9%上方修正。減益率が34.8%減→15.9%減に縮小する見通しとなった。半導体や部品の供給不足に伴う自動車減産を受けて売上高は計画を下回るものの、値上げ効果や加工賃の是正などで吸収し、利益は上振れする。
併せて、期末一括配当を従来計画の20円→28円(前期は33円)に大幅増額修正した。
大阪チタ <5726> [東証P] ★今期経常を63%上方修正、配当も5円増額
◆23年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の24億円の黒字→39億円の黒字(前期は17.1億円の赤字)に62.5%上方修正した。円安による収益押し上げ効果や為替差益の発生などが上振れの要因となる。
併せて、年間配当を従来計画の15円→20円(前期は無配)に大幅増額修正した。
アイコム <6820> [東証P] ★上期経常を一転81%増益に上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.7億円→15.8億円に9.3倍上方修正。従来の80.5%減益予想から一転して81.4%増益見通しとなった。電子部品など原材料の調達難に対処できたことに加え、為替が想定以上の円安水準で推移したことが上振れの要因。
アルメディオ <7859> [東証S] ★今期経常を4.1倍増益に大幅上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は4億0700万円の黒字(前年同期は1800万円の赤字)に浮上して着地。断熱材事業が収益を牽引した。中国で太陽光発電パネル製造向け拡散炉用ヒーターモジュールの販売が大きく伸びたうえ、為替の円安進行も追い風となった。
併せて、通期の同損益を従来予想の9700万円の赤字→4億円の黒字(前期は9700万円の黒字)に上方修正し、4.1倍増益見通しとなった。
重松製 <7980> [東証S] ★上期経常を57%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.8億円→4.3億円に56.8%上方修正。増益率が2.4倍→3.8倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の第7波などを背景に、感染症対策向けマスクの好調な受注が継続し、売上高が計画を10.0%上回ったことが利益を押し上げた。
リリカラ <9827> [東証S] ★今期経常を24%上方修正・34期ぶり最高益更新へ
◆22年12月期第3四半期累計(1-9月)の経常損益(非連結)は14.4億円の黒字(前年同期は0.1億円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の13.1億円→16.3億円に24.4%上方修正。増益率が2.7倍→3.4倍に拡大し、34期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
売上高は計画を下回るものの、インテリア事業において昨年9月以降に実施した値上げの効果で採算は大きく改善する。
株探ニュース