三井化学は後場急伸、自社株買いと23年3月期営業利益予想の上方修正を発表
三井化学<4183>は後場急伸している。午後1時ごろ、自社株買いと消却を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。上限を400万株(自社株を除く発行済み株数の2.07%)、または100億円としており、取得期間は11月9日から23年2月28日まで。また、400万株(発行済み株数の1.95%)の自社株を12月8日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は2億76万3815株となる予定だ。
同時に、23年8月期の連結業績予想について、営業利益を1380億円から1560億円(前期比5.9%増)へ、純利益を1000億円から1050億円(同4.5%減)へ上方修正したことも好感されている。
売上高は2兆1600億円から2兆円(同24.0%増)へ下方修正したものの、前提為替レート1ドル=120円から137円へ、国産ナフサ価格1KL=7万5000円から7万8900円へ見直したことが利益を押し上げる。また、連結子会社の売却に伴い株式譲渡益を計上することも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高9510億7700万円(前年同期比27.9%増)、営業利益725億800万円(同24.9%減)、純利益443億5300万円(同41.6%減)だった。