ニチコンが朝高後下げ転換、今期上方修正も利益確定売りに押される
ニチコン<6996>は朝高後、下げに転じた。7日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高は1530億円から1700億円(前期比19.6%増)、営業利益は78億円から110億円(同71.1%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。これを受け買いが先行したものの、9月につけた年初来高値を前に戻り売りが優勢となった。
4~9月期は家庭用蓄電システムなどの販売が伸びた。コンデンサー事業は車載関連機器、空調機器、産業機器を中心に想定を上回って堅調に推移したほか、今期は円安も寄与する見込みという。通期の最終利益予想は74億円から75億円(同5.1%減)と小幅に上方修正した。営業・経常利益予想を引き上げた一方、独占禁止法関連損失の計上が重荷となる。年間配当予想は前期比2円増配の29円(従来の見通しは28円)に見直した。
最終更新日:2022年11月08日 14時17分