任天堂が3日ぶり急反落、「Switch」販売台数計画の下方修正を嫌気
任天堂<7974>は3日ぶり急反落。下落率は一時6%を超えた。8日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益は3400億円から4000億円(前期比16.3%減)に見通しを引き上げた一方、今期のゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の販売計画は8月に公表した2100万台から1900万台に引き下げた。期末配当予想が実質減配の見通しとなったことも相まって、投資家の失望感を誘ったようだ。
今期末時点の前提為替レートは1ドル=135円(従来は115円)、1ユーロ=135円(同125円)と、円安方向に見直した。4~9月期の生産及び販売実績や為替の前提レートの見直しなどを通期の業績予想に反映させた。
また、これまで未定としていた中間配当は630円(前期は620円)で決定した。同じく未定としていた期末配当については、10月1日付の1対10の株式分割を考慮したベースで109円とした。株式分割前の前期の期末配当は1410円で、実質減配の計画となる。Switch向けのソフトの販売本数は2億1000万台の計画で据え置いた。