Vテクは急落し年初来安値を更新、パネル市況悪化で業績及び配当予想を下方修正
ブイ・テクノロジー<7717>は急落し、年初来安値を更新した。10日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を下方修正した。これが投資家の失望感につながり、全体相場が上昇するなかにあって同社株は逆行安となっている。
売上高は450億円から440億円(前期比14.4%減)、最終利益は29億円から12億円(同71.4%減)に見通しを引き下げた。また年間配当予想は前期比30円減配の90円(従来の予想は120円)に減額した。
フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業において、パネル市況が急激に悪化したことを受け、顧客の新工場の立ち上げが延期となり、製品の搬入と工場内での立ち上げ作業に遅れが発生した。期初に計上を見込んだ高収益案件が来期に先延ばしとなり、プロダクトミックスが悪化。部材調達費用の高騰などの影響も見込まれ、これらを業績予想に反映した。
4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比28.9%減の192億8900万円、最終利益が同29.8%減の13億3000万円だった。