注目銘柄ダイジェスト(前場):富士フイルム、資生堂、アライドアーキなど

市況
2022年11月11日 11時45分

ニコン<7731>:1353円(-128円)

大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は244億円で前年同期比23.9%減益、従来計画の230億円は上回ったが、第1四半期で154億円を計上していたことで、上振れ着地は想定線と捉えられている。通期予想は550億円、前期比10.1%増を据え置き、映像事業などは上方修正しているものの、一部のFPD・半導体露光装置の据付完了の繰延に伴い、精機事業を下方修正している。下半期の実質下方修正をマイナス視する動きが優勢に。

テルモ<4543>:4005円(-278円)

大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は256億円で前年同期比13.8%減、320億円程度の市場予想を大きく下回っている。のれん減損などの一時的な損失もあったが、それを除いても全般的なコスト高の影響は想定以上となっているようだ。通期予想は1320億円、前期比13.8%増を据え置いているが、上半期実績は560億円で前年同期比15.0%減であり、下振れへの懸念も強まる格好に。

富士フイルム<4901>:7466円(+671円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は713億円で前年同期比38.3%増益となり、市場予想も140億円程度上振れている。イメージング事業において、デジカメやチェキなどが好調だったもよう。通期予想は従来の2500億円から2600億円、前期比13.2%増に上方修正。事務機器やヘルスケアなど警戒感も強かったとみられる中、市場想定上回る水準までの上方修正受けて見直しの動きが強まる。

資生堂<4911>:5564円(+481円)

大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期コア営業利益は187億円で前年同期比2.8倍となり、第2四半期までの減益基調から急改善する形に。100億円程度の市場予想も大幅に上回っている。日本や中国での販売が急回復しているもよう。戦略投資の拡大や材料費上昇の影響などを考慮して、通期予想は400億円、前期比6.0%減を据え置いているが、第3四半期までの累計で362億円に達しており、上振れ期待が優勢となっている。

東エレク<8035>:44640円(+3720円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2326億円で前年同期比75.1%増となり、市場予想を350億円程度上回る着地に。一方、通期予想は従来の7160億円から5460億円、前期比8.9%減に下方修正。半導体市況の悪化、中国規制の影響などが背景のもよう。想定以上の下方修正だが、下振れ自体は懸念されていたほか、前日の米SOX指数が10%超の急騰となっていることで、目先の悪材料出尽くしと意識されている。

アライドアーキ<6081>:1246円(+205円)

年初来高値。22年12月期の営業利益予想を従来の8.50億円から10.20億円(前期実績7.74億円)に上方修正している。クリエイターのインハウス化がハイペースで進んだ海外SaaS事業で収益性が向上したため。アライドアーキテクツ株は10月20日に直近高値(1152円)を付けた後は25日移動平均線を下回る水準まで沈んでいたため、下げ過ぎ感も買い戻し機運につながっているようだ。

CRI・MW<3698>:987円(+49円)

大幅に3日ぶり反発。23年9月期の営業利益予想を前期比207.9%増の3.00億円と発表している。オンラインコミュニケーションプラットフォーム「シーアールアイテレクサス」と「モビリティビジネス」の技術開発に重点的に投資する。同時に発表した22年9月期の営業利益は65.8%減の0.97億円で着地した。主力のゲーム事業でミドルウェアなどのライセンス売上が内外で減少したことが響いた。

アンジェス<4563>:163円(+13円)

大幅に反発。トランスジェニック<2342>子会社の安評センター(静岡県磐田市)と薬剤スクリーニングを目的とするトランスジェニック(遺伝子改変)ゼブラフィッシュ(TGZF)モデルに関する共同研究開発を行うと発表している。安評センターはTGZFモデルを作製し、アンジェスは開発候補の薬剤や炎症に関連する薬剤を投与し、有用性を検証する。ゼブラフィッシュはインド原産の熱帯魚で、ヒトとの疾患ゲノム類似性が約80%あるという。

《ST》

提供:フィスコ

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