18日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、小売決算を好感

市況
2022年11月21日 7時06分

■NY株式:米国株式市場は反発、小売決算を好感

ダウ平均は199.37ドル高の33,745.69ドル、ナスダックは1.1ポイント高の11,146.06で取引を終了した。

予想を上回った小売企業の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、金利高を警戒した売りに押され上げ幅を縮小。一方、景気減速の際に強いディフェンシブ株の買いが根強く、さらに、来週に感謝祭の連休を控えた買い戻しも強まり、プラス圏で終了。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、公益事業が上昇した一方、エネルギー、自動車・自動車部品が下落した。

履物販売会社のフット・ロッカー(FL)は第3四半期決算で既存店売上高が過去最高を記録した昨年からさらに増加したほか、通期見通しを引き上げ上昇。衣料品小売のギャップ(GPS)は第3四半期決算で年末商戦を控えた慎重な見通しを示した一方、売上高と利益が予想を上回ったことが好感され買われた。加工食品メーカーのコナグラ(CAG)や昨日引け後に好決算を発表した廉価アパレルのロスストアーズ(ROST)はアナリストの投資判断引き上げでそれぞれ上昇した。

家具阪大のウィアムズソノマ(WSM)はマクロ経済による不透明感が強く、見通しを示さなかったことが嫌気され下落した。また、暗号資産取引所のコインベース(COIN)は、直接的リスクではないが、同業FTX混乱の波及リスクを指摘し、アナリストが投資判断を引き下げ下落。イベント会社のライブネーション(LYV)は、傘下のチケットマスターに関してチケット販売を巡る独占疑惑について米当局が調査に乗り出したとの報道が嫌気され下落した。コンピューターメーカーのHP(HPQ)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

ボストン連銀のコリンズ総裁は、0.75ptの利上げも依然選択肢にあるとの見解を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米大幅利上げ観測が再浮上、ドル・円は一時140円42銭まで戻す

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は139円69銭へ弱含んだのち、140円42銭まで上昇し、140円38銭で取引終了。

米10月景気先行指数は予想外に悪化したためドル売りが優勢となったのち、米10月中古住宅販売件数が予想を小幅上回ったほか、ボストン連銀のコリンズ総裁がインフレが鈍化している明確な証拠なく、75BPの利上げも依然選択肢としたほか、いくつかのデータがFRBの更なる行動が必要になることを示唆しているとの発言を受け、長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.0387ドルから1.0314ドルまで下落し、1.0321ドルで引けた。ユーロ・円は145円23銭から144円56銭まで下落。ポンド・ドルは1.1940ドルへ強含んだのち、1.1874ドルまで下落。ドル・スイスは0.9548フランまで上昇後、0.9503フランまで下落した。

■NY原油:続落、一時78ドルを下回る

NYMEX原油1月限終値:80.11 ↓1.29

18日のNY原油先物1月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-1.29ドルの80.11ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.59ドル-82.43ドル。アジア市場で82.43ドルまで買われたが、その後はじり安となり、ニューヨーク市場の序盤に節目の80ドルを下回った。ポジション調整的な売りが活発となり、一時77.59ドルまで下落。ただ、80ドル以下では押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引で80.33ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 37.19ドル +0.02ドル(+0.05%)

モルガン・スタンレー(MS) 89.20ドル +0.25ドル(+0.28%)

ゴールドマン・サックス(GS)379.20ドル -0.58ドル(-0.15%)

インテル(INTC) 29.87ドル -0.02ドル(-0.07%)

アップル(AAPL) 151.29ドル +0.57ドル(+0.38%)

アルファベット(GOOG) 97.80ドル -0.70ドル(-0.71%)

メタ(META) 112.05ドル +0.60ドル(+0.54%)

キャタピラー(CAT) 231.43ドル +0.99ドル(+0.43%)

アルコア(AA) 47.31ドル -0.06ドル(-0.13%)

ウォルマート(WMT) 150.23ドル +2.23ドル(+1.51%)

《ST》

提供:フィスコ

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