注目銘柄ダイジェスト(前場):CYBOZU、レーザーテック、アイリッジなど
CYBOZU<4776>:2274円(+177円)
大幅反発。一昨日に10月の月次動向を発表している。月次売上高は前年同月比23.0%増となり、営業利益は1.97億円で同69.4%増となっている。1-10月累計営業利益は10.5億円、12月には費用増が見込まれるものの、会社側の12月期通期予想2.5億円を大きく上回る状態に。先週は利食い売りに押されて一時大きく売り込まれており、見直しの動き加速につながっているようだ。
エーザイ<4523>:9533円(+323円)
大幅続伸。問診と血液検査を組み合わせてアルツハイマー病を早期発見するための共同研究を島津製作所と開始することを発表。血液から原因物質を検出する島津の技術と治療薬を開発する同社が手を組むことで、認知症の早期治療につなげていく計画のようだ。23年1月から研究を始める予定。同社はアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を共同開発し、今年度中に承認申請を目指しているが、普及に向けては患者の早期発見が課題であった。
サイバー<4751>:1301円(+91円)
大幅反発。サッカーW杯カタール大会の1次リーグが行われているが、前日には日本がドイツと対戦し、大方の予想を覆して日本が勝利を収めている。W杯への関心は今後一段と高まる可能性が生じる形に。同社では「ABEMA」を運営しているが、「ABEMA」はW杯全64試合の放映権を獲得しているため、今後の視聴者数の拡大が想定される状況となっているもよう。
レーザーテック<6920>:27015円(+1645円)
大幅続伸。東京市場休場中の米国市場では、クリーブランド連銀総裁のハト派発言、FOMC議事要旨などを受けて金融引き締めペース減速期待が高まり、長期金利が低下し、それに伴いグロース株は買い優勢の展開が続いた。SOX指数は22日に3%上昇し、23日も1%の上昇と続伸している。東京市場でも同社など半導体関連株に買いが波及する状況となっているようだ。
塩野義薬<4507>:7301円(+130円)
買い先行。厚生労働省では一昨日、同社が開発した新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」を緊急承認している。専門家分科会が有効性を推定できると判断したようだ。緊急承認制度の適用第1号となり、軽症者にも使える初の国産飲み薬となる。12月初めにも供給を開始するようだ。業績インパクトを期待する動き優勢だが、今回の緊急承認の可能性は十分に高まっていたため、買い一巡後は出尽くし感もやや強まる形に。
アイリッジ<3917>:827円(+113円)
大幅に続伸。NTTデータ<9613>が商用化予定の「ことら WebViewサービス」の開発を支援したと発表している。金融機関や資金移動業アプリ提供事業者は同サービスを利用することで少額送金インフラ「ことら送金」の組み込みにかかる開発工数や費用を軽減できる。ことら送金は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の合弁会社ことら(東京都中央区)開始した多頻度小口決済のための新たな送金インフラ。
マイクロアド<9553>:1186円(+138円)
大幅に3日ぶり反発。定款を一部変更し、新たな事業として食品・飲料や化粧品、医薬品などの開発・販売、労働者派遣事業などを追加している。事業内容の明確化を図るとともに事業内容の多様化に対応するための措置という。また、広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」とSSP「MicroAd COMPASS」がインティメート・マージャー<7072>が提供する3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューションと連携したと発表している。
eWeLL<5038>:4635円(+485円)
大幅に反発。上方修正した22年12月期業績予想に関する投資家からの質問への回答を開示している。売上高が第3四半期実績より第4四半期は減少する見通しとしたことについて「確実に達成できるレベルでの修正とした」とした上で、「第3四半期までに計画値を上回った部分を当初の通期予想に上積みしており、第4四半期は保守的に当初計画通りにした」と回答。これを受けて第4四半期はさらなる上積みの可能性があるとの期待から買いが入っているようだ。
《ST》