株価指数先物【引け後コメント】 ボリンジャーバンド+2σを捉えて過熱感も警戒されるが、新たなショートは慎重に

市況
2022年11月24日 18時15分

大阪12月限

日経225先物 28370 +250 (+0.88%)

TOPIX先物 2018.5 +23.0 (+1.15%)

日経225先物(12月限)は前日比250円高の2万8370円で取引を終了。寄り付きは2万8370円と、シカゴ日経平均先物(2万8345円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。寄付きを安値にリバウンドを強め、現物の取引開始直後には2万8500円まで上げ幅を広げた。だが、後場に入ると利食い優勢となり、2万8370円と寄り付き水準まで上げ幅を縮めて取引を終えた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、大半の当局者が利上げペースを緩める必要があるとの認識を示したことが明らかとなり、ヘッジを緩める形でショートカバーが入った。ただ、前場半ば辺りでリバランスの動きは一巡したとみられる。その後は節目の2万8500円を突破したことで、一段のカバーを仕掛けるロングも入ったようだが、追随する動きは限られ、結局は後場のポジション調整へとつながった格好だろう。

東証プライムの値上がり銘柄数が8割超を占めるなか、TOPIX先物は8月半ば以来の2000ポイントを回復する強い動きを見せており、TOPIX型のカバーが中心だった。一方で、米国市場の流れを引き継ぐ格好から東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均株価をけん引したものの、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の調整が重荷となった。

TOPIX型優位から、NT倍率は調整が強まり、14.05倍で取引を終えた。一時14.03倍まで低下し、10月3日につけた安値14.05倍を下回る場面も見られた。チャート形状ではダブルボトム形成が意識されてきそうだが、この水準を下回ってくるようだと、7月11日の安値13.93倍が射程に入ってくる。このため、底入れを確認するまではリバランスを狙ったNTロングには慎重にさせよう。

日経225先物は本日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを捉えており、過熱感が警戒されやすい水準である。ただし、バンドは切り上がりを見せており、現段階で+2σは2万8540円辺りまで切り上がってきている。+2σ接近で過熱感を警戒してのクローズの動きは問題ないものの、新たにショートを仕掛ける動きについては、慎重姿勢で臨みたい。

手口面では、日経225先物はABNアムロが3050枚、野村が1070枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1100枚、ドイツが940枚、バークレイズが740枚、JPモルガンが540枚、SBIが510枚、ソジェンが510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが5210枚、三菱UFJが1370枚、BNPパリバ1350枚、ABNアムロが1130枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが7480枚、ドイツが1910枚、JPモルガンが1720枚、HSBCが1320枚程度の買い越しだった。

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