10万円以下で買える、財務健全&低PBR 27社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では786銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる27社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは25日現在)
25日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<9980> MRKHLD 10900 79.0 0.79
<7908> KIMOTO 23900 80.3 0.58
<6994> 指月電 46000 75.6 0.61
<6927> ヘリオスTH 47400 85.2 0.60
<2114> フジ日本 48600 79.2 0.64
<8118> キング 49800 87.3 0.40
<8018> 三共興 50500 74.7 0.57
<1914> 日基技 55600 70.4 0.56
<1960> サンテック 61500 73.2 0.34
<2009> 鳥越粉 62900 80.9 0.44
<2329> 東北新社 64700 79.8 0.39
<6382> トリニ工 67500 72.0 0.40
<7885> タカノ 68200 80.8 0.35
<5951> ダイニチ工業 68700 88.8 0.44
<1967> ヤマト 71700 76.1 0.54
<4621> ロック 72700 80.1 0.34
<8841> テーオーシー 74200 85.3 0.73
<6566> 要興業 77400 76.9 0.73
<5984> 兼房 79900 79.2 0.41
<2812> 焼津水化 83600 88.7 0.51
<5388> クニミネ 84600 85.3 0.53
<1965> テクノ菱和 86300 70.3 0.44
<5909> コロナ 87200 71.7 0.35
<7636> ハンズマン 91000 80.5 0.78
<7463> アドヴァンG 91700 70.6 0.78
<9414> BS11 93200 88.9 0.77
<6257> 藤商事 99400 80.0 0.58
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース