10万円以下で買える、財務健全&低PBR 25社【プライム】編 <割安株特集>

特集
2022年11月25日 19時30分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

東証プライム上場企業では468銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。

下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは25日現在)

なお、27日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。

最低投資 株主資本    

コード 銘柄名      金額   比率   PBR

<7455> パリミキHD  26900   75.2  0.49

<7618> PCデポ    29700   70.7  0.57

<5809> タツタ     44600   82.0  0.57

<3608> TSIHD   47600   71.5  0.41

<6167> 冨士ダイス   57800   77.2  0.59

<7347> マーキュリア  62000   82.9  0.73

<5262> 日ヒュム    67100   70.4  0.44

<6482> ユーシン精機  69600   82.6  0.74

<5976> ネツレン    69700   73.8  0.43

<1930> 北陸電工    71300   75.8  0.50

<1976> 明星工     73200   77.7  0.64

<6140> 旭ダイヤ    73300   82.4  0.65

<9837> モリト     77800   73.5  0.58

<6809> TOA     78300   73.4  0.54

<7222> 日産車体    82600   72.8  0.66

<6247> 日阪製     83800   80.1  0.43

<6905> コーセル    88600   89.6  0.73

<5121> 藤コンポ    88900   79.4  0.63

<9622> スペース    91400   82.5  0.76

<9319> 中央倉     94200   78.0  0.43

<6485> 前沢給装    94800   84.3  0.55

<4548> 生化学     95600   89.6  0.75

<8935> FJネクHD  97500   72.7  0.53

<4636> T&K     98100   73.2  0.44

<7482> シモジマ    99400   83.6  0.73

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。

※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。

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