10万円以下で買える、財務健全&低PBR 25社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では468銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは25日現在)
なお、27日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7455> パリミキHD 26900 75.2 0.49
<7618> PCデポ 29700 70.7 0.57
<5809> タツタ 44600 82.0 0.57
<3608> TSIHD 47600 71.5 0.41
<6167> 冨士ダイス 57800 77.2 0.59
<7347> マーキュリア 62000 82.9 0.73
<5262> 日ヒュム 67100 70.4 0.44
<6482> ユーシン精機 69600 82.6 0.74
<5976> ネツレン 69700 73.8 0.43
<1930> 北陸電工 71300 75.8 0.50
<1976> 明星工 73200 77.7 0.64
<6140> 旭ダイヤ 73300 82.4 0.65
<9837> モリト 77800 73.5 0.58
<6809> TOA 78300 73.4 0.54
<7222> 日産車体 82600 72.8 0.66
<6247> 日阪製 83800 80.1 0.43
<6905> コーセル 88600 89.6 0.73
<5121> 藤コンポ 88900 79.4 0.63
<9622> スペース 91400 82.5 0.76
<9319> 中央倉 94200 78.0 0.43
<6485> 前沢給装 94800 84.3 0.55
<4548> 生化学 95600 89.6 0.75
<8935> FJネクHD 97500 72.7 0.53
<4636> T&K 98100 73.2 0.44
<7482> シモジマ 99400 83.6 0.73
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース