東京株式(前引け)=続落、米ハイテク株安と円高を嫌気
28日前引けの日経平均株価は前営業日比175円24銭安の2万8107円79銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は6億2388万株、売買代金概算は1兆3770億円。値上がり銘柄数は389、対して値下がり銘柄数は1365、変わらずは82銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方からリスク回避ムードで日経平均は下値を探る展開となり、一時2万8000円トビ台まで値を下げ大台攻防の様相をみせた。前週末の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が軟調だったことを受け、東京市場でもこれまで相場を牽引していた半導体関連株などが利食われ、全体相場を押し下げた。外国為替市場で1ドル=138円台半ばまで急速に円高が進んだことも嫌気された。ただ、下値では押し目買いも観測され、売り一巡後は前引けにかけ下げ渋る展開となった。個別株はプライム市場全体のほぼ4分の3に当たる銘柄が下落している。
個別ではレーザーテック<6920>が売られ、東京エレクトロン<8035>も下落するなど半導体関連が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも朝高後に軟化した。日本製鉄<5401>が安く、三菱商事<8058>など総合商社も値を下げた。ハブ<3030>が急落、サイバーエージェント<4751>、円谷フィールズホールディングス<2767>も大幅安。半面、エーザイ<4523>が値を上げ、ジャフコ グループ<8595>は大幅高。富山第一銀行<7184>は一時ストップ高に買われる場面があった。