話題株ピックアップ【夕刊】(3):DMP、多摩川HD、ダイドー

注目
2022年11月28日 15時19分

■DMP <3652>  1,851円  +250 円 (+15.6%)  本日終値

ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、米AMDザイリンクス(カリフォルニア州)アダプティブコンピューティングデバイス向けステレオビジョンIP「ZIA SV」の販売を開始したと発表しており、好材料視された。ステレオビジョンは、2台のカメラの視差を利用して対象物の距離を計測する仕組みで、自律走行ロボットや協働ロボットの自律走行・稼働に不可欠な眼の機能の一部を担う。今回販売を開始した「ZIA SV」をAMDザイリンクスのアダプティブコンピューティングデバイスと組み合わせて活用することで、高速かつ高精度な距離推定のステレオビジョンの実現が可能になるとしている。

■多摩川ホールディングス <6838>  868円  +86 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値

多摩川ホールディングス<6838>が異彩高、一時ストップ高まで駆け上がる場面があった。同社はモバイル端末や無線機器、計測器の製造販売や太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー分野に展開するが、新規事業として量子センサー分野にも布石を打っている。今月7日に東京大学において同社が製作した量子センサー向けアルカリ原子マイクロセルの実証に成功したことを発表し、その成果が国内学会(第39回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム)で発表されることを開示した。量子センサーは宇宙の暗黒物質ダークマターもセンシング可能といわれるなど、次世代の超高感度センサーとして期待が大きく、同社はその関連有力株として急速に注目度が高まっている。

■ダイドーリミテッド <3205>  269円  +16 円 (+6.3%)  本日終値

ダイドーリミテッド<3205>が大幅続伸。ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が25日の取引終了後に関東財務局に提出した大量保有報告書及び変更報告書で、ストラテジックキャピタルのダイドー株式の保有割合が8.09%になったことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、報告義務発生日は11月17、18日としている。

■ライトアップ <6580>  1,107円  +55 円 (+5.2%)  本日終値

ライトアップ<6580>が反発。同社は26日、Amazonプラットフォームを活用した中小企業向け越境ECサービス「チャンスメーカー」を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。チャンスメーカーは、欧州(主にドイツ)向けの展開を支援。具体的には「海外Amazon出店・運営・配送一括サポート」「独自ECサイト(多言語対応)構築運営サポート」「日本Amazon販売コンサルティング・運営サポート」のサービスを提供するとしている。

■ポート <7047>  1,285円  +56 円 (+4.6%)  本日終値

ポート<7047>が大幅高で3日続伸。前週末25日の取引終了後、チェンジ<3962>と共同で静岡県磐田市役所が主催する就活イベントの集客支援を行うと発表しており、好材料視された。両社は21年7月に資本・業務提携契約を結び、「地方自治体・地方企業の雇用DX」を推進しており、地方自治体が地元企業における雇用政策、地元出身の人材のUIターンを促進するための事業をDX化し、都心部に流出している人材に対してオンライン施策を通じて、マッチングの機会を増やす取り組みを実施。これまでにも福岡県のウェブインターンシップや岡山県倉敷市のオンラインインターンシップ、茨城県のオンライン企業説明会などを支援してきた。今回は、静岡県で就職を希望している24卒学生を対象に、静岡県西部地域の企業14社と磐田市・浜松市・湖西市役所の採用担当と直接会うことができる磐田市役所が主催の就活イベント「いわたde就活!in京都」の集客を支援するとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■トビラシステムズ <4441>  1,150円  +19 円 (+1.7%)  本日終値

トビラシステムズ<4441>が反発し、年初来高値を更新した。同社は25日、広告ブロックアプリ「280blocker」アンドロイド版の提供を開始すると発表。これによるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。「280blocker」は、これまでiOS向けのアプリとして提供しており、App Storeの全有料アプリのなかで3年連続年間ランキング1位を獲得した実績を持つ。このアプリを利用することで、ブラウザやアプリ上の広告が消え、見たいコンテンツをスムーズに閲覧することができるほか、広告表示にかかる通信量を大幅に削減できるため通信量の節約にも効果的だという。

■日本テレホン <9425>  285円  +4 円 (+1.4%)  本日終値

日本テレホン<9425>が高い。午前11時ごろ、中古モバイル端末を認定リユース品として販売する新ブランド「N-tel Certified S」の展開を開始すると発表しており、好感された。新ブランドは、「リユースモバイルガイドライン」準拠により品質が保証された端末の中から、更に厳選した高品質な商品に、顧客からの要望の多かった商品保証を1年間つけて提供するもの。消費者にリユースモバイル端末の安心感をアピールすることで普及を更に進めるのが狙いで、「リユースモバイルガイドライン」の基準で「Sランク」に格付けされる新品に近い未使用品を提供するとしている。

■城南進学研究社 <4720>  405円  +5 円 (+1.3%) 一時ストップ高   本日終値

城南進学研究社<4720>が一時急騰。前週末25日の取引終了後、学研ホールディングス<9470>と資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが入った。両社は今年8月に業務提携契約を締結したが、今回の資本・業務提携により、メタバースを用いた新しい学習サービスの協働開発・展開や、教室・学習塾の連携、英語学習コンテンツ・サービスの協働開発、学習アセスメントの共同開発・制作・普及、乳幼児を対象とした教育サービスの連携、社会人を対象とした新教育サービスの開発・普及などの具体的な施策の展開を検討する。また、城南進研は保有する自社株22万株(発行済み株数の2.72%)を学研HDに割り当てるとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は未定としている。

■LAホールディングス <2986>  3,400円  +40 円 (+1.2%)  本日終値

LAホールディングス<2986>が3日続伸し、年初来高値を更新した。前週末25日取引終了後、不動産事業を手掛けるファンスタイルHD(沖縄県那覇市)を完全子会社とする簡易株式交換を実施すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ファンスタイルHDが持つ沖縄県での開発・分譲事業に関するノウハウが、LAホールデの企業価値の増大や事業規模の拡大に寄与すると判断した。株式交換の効力発生日は12月30日。同社の22年12月期以降の業績に与える影響は精査中とし、今後、公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。

■オーバル <7727>  505円  -65 円 (-11.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

オーバル<7727>が後場に急落。流体計測機器メーカーの同社はこの日の午後1時30分ごろ、オーストリアの分析機器メーカー、アントンパールと事業提携に関する会議を実施したと発表。会議の内容などを含め、現時点で開示すべき事項はないとし、協議の進展を期待する投資家の失望売りを促した。オーバルのこれまでの発表資料によると、アントンパールは今年6月、経営支配権の取得を前提とした事業提携を提案。更に、オーバル株式の買い増しを進めてきた。その後オーバルは、経営支配権の取得を前提としたアントンパールの提案を受け入れることは難しいとの結論に至ったと開示。一方で、アントンパールが強い市場で、資本提携を前提としない事業提携は検討するとの姿勢を示していた。

●ストップ高銘柄

日医工 <4541>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値

イクヨ <7273>  1,716円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

トシン・グループ <2761>  7,250円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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