話題株ピックアップ【夕刊】(3):ウェルライ、太洋工業、シリコンスタ

注目
2022年12月2日 15時18分

■ウェルライ <9565>  8,700円  +1,500 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

11月30日に東証グロース市場に上場したウェルプレイド・ライゼスト<9565>と12月1日に同じく東証グロース市場に上場したサイフューズ<4892>がストップ高に買われるなど、直近IPOした2銘柄が急伸している。ウェルライはeスポーツ関連、サイフューズはバイオ3Dプリンターを用いた再生医療関連と両銘柄ともにテーマ性があることに加えて、次回のIPOは13日に東証グロース市場に上場するproperty technologies<5527>とやや間があることで注目を集めているようだ。

■太洋工業 <6663>  408円  +45 円 (+12.4%)  本日終値

太洋工業<6663>が急反発。1日の取引終了後、近畿大学との共同研究により「機能性セラミックス薄膜複合フレキシブル基板」を開発したと発表しており、好材料視された。今回共同開発した「機能性セラミックス薄膜複合フレキシブル基板」は近畿大学生物理工学部医用工学科の西川博昭教授が保有するナノメートルレベルの厚さで機能性単結晶セラミックス極薄膜を作製する技術と、同社の基板加工技術を融合することで、硬くて脆いセラミックスを高い機能性を維持したままで屈曲させることを可能としたもの。電極を備えたフレキシブルプリント配線板(FPC)に本来は硬くて脆いセラミックス単結晶薄膜を直接接合でき、機能性を維持したまま柔軟性のあるシート状のデバイスを開発できるようになるという。同社では人体や交通・水道など各種インフラの表面に沿った非侵襲超音波画像診断、指紋・静脈認証などの入力用センサーなどへの応用を通して社会実装を目指すとしている。

■シリコンスタジオ <3907>  1,438円  +107 円 (+8.0%)  本日終値

シリコンスタジオ<3907>が全体相場に逆行して続伸、株価を一気に1400円台に乗せてきた。同社は3DCG技術を活用したゲーム開発支援事業のほか、ゲーム関連に特化した高スキル人材の紹介及び派遣事業などを手掛ける。人材関連事業が好調で足もとの業績は回復歩調にある。傾注するハイクラス人材の需要はコロナ禍にあっても旺盛で同社の収益環境に吹く追い風は強い。22年11月期は営業損益が3億2000万円の黒字化(前の期は9600万円の赤字)を見込んでいる。株式需給面では11月中旬以降、外資系証券経由の貸株調達による空売りが増加の一途にあり、足もとでそのショートカバーを誘発しているとみられる。

■ADプラズマ <6668>  1,917円  +134 円 (+7.5%)  本日終値

アドテック プラズマ テクノロジー<6668>が全般悪地合いの間隙を縫って続伸。テクニカル的にも11月下旬に25日・75日移動平均線のゴールデンクロス(GC)を達成しており、1700~1800円台のもみ合いから早晩上放れる兆しをみせている。同社株は今年1月17日に年初来高値を形成して以降、10月下旬まで長期下落トレンドを余儀なくされたこともあって、25日・75日線のGC示現は4月中旬以来約7カ月半ぶり。プラズマ用高周波電源装置メーカーで、ロジックやメモリー、パワーデバイスなども含め、半導体向けを主力に需要を取り込んでいる。高周波電源装置は最新CPUを搭載し、高耐久性なども特長としており、半導体製造装置向けのニッチ性の高い分野でトップシェアを誇っている。その点では半導体関連のグローバルニッチトップの象徴として株価を大変貌させたレーザーテック<6920>を想起させる部分がある。豊富な受注残を武器に22年8月期営業利益は前の期比2.5倍の27億3500万円と過去最高利益を大幅更新、23年8月期も前期比13%増の31億円と2ケタ成長を続ける見込み。PERは7倍前後で指標面からも水準訂正余地の大きさを暗示する。

■トリプルアイズ <5026>  1,169円  +80 円 (+7.4%)  本日終値

トリプルアイズ<5026>が後場急伸。正午ごろ、不動産テックのGATES GROUP(東京都新宿区)などと資本・業務提携したと発表しており、好材料視された。GATES GROUPの株式を取得するとともに、その子会社のGATESと協業を行うという。GATESの保有するビッグデータをもとに、不動産売却領域からスタートし、仕入れ・購入領域のAI化などに着手する。また、顧客の属性や指向性のデータベースとAIによる需要予測をもとに、GATESが一定の収入層に対してインテリアや保険など不動産以外のサービス提案を展開していく際の支援も行う予定だ。

■ハブ <3030>  716円  +47 円 (+7.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

ハブ<3030>が急伸。サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本がスペインを2対1で下し、決勝トーナメント進出を決めた。かつて「ドーハの悲劇」があった舞台で、日本代表がドイツに続き欧州の強豪国に勝利した。全体相場が軟調ななかにあって、W杯関連銘柄を物色する動きが広がっている。スポーツシューズなどを販売するミズノ<8022>や、スポーツ用品販売のゼビオホールディングス<8281>が堅調。サッカー教室を展開するクリップコーポレーション<4705>が高い。出前館<2484>も底堅い。

■ヘリオス <4593>  305円  +19 円 (+6.6%)  本日終値

ヘリオス<4593>が続伸。1日の取引終了後、同社のユニバーサルドナーセル(免疫拒絶反応を抑えた他家iPS細胞:UDC)を住友ファーマ<4506>へ提供する試料提供契約を締結したと発表したことが好感された。ヘリオスが提供するUDCを用いて住友ファーマは、眼科領域を含む3領域への利用可能性を検討するための研究を実施する予定という。なお、同件によりヘリオスは試料提供に対する対価を受領するが、業績への影響は軽微としている。

■テイツー <7610>  159円  +7 円 (+4.6%)  本日終値

テイツー<7610>が3日続伸。この日、買取王国<3181>の「買取王国 植田店」(名古屋市天白区)のリニューアルに合わせて「ふるいち 植田店」を9日にオープンすると発表しており、好材料視された。両社は今年4月に業務提携しており、同店の出店により両社の業務提携関係が進展することになる。なお、同じ建屋に「買取王国」と「ふるいち」の2つの店舗が同居するのは両社にとって初めての形態としている。

■TORICO <7138>  1,211円  +39 円 (+3.3%)  本日終値

TORICO<7138>が後場急伸。正午ごろ、運営する「漫画全巻ドットコム」が松竹マルチプレックスシアターズ(東京都中央区)と販売連携すると発表しており、好材料視された。松竹マルチプレックスシアターズが運営する丸の内ピカデリーやMOVIXなど全国24劇場を対象に、映画館劇場公開作品の原作漫画コミック全巻セットの会場販売や、会場から「漫画全巻ドットコム」webサイトでの購入促進を目的とした連携を今月から開始する。近年、漫画原作作品のアニメや実写映画の劇場公開が積極的に展開され、劇場版公開は漫画全巻セット買い需要の非常に大きな要素となることから、今回の連携に至ったという。

■ラキール <4074>  1,400円  +30 円 (+2.2%)  本日終値

ラキール<4074>が3日続伸。東京証券取引所が1日、同社株を2日付で貸借銘柄に選定したと発表した。株式の流動性が向上すると期待した買いが入ったようだ。日本証券金融も1日、ラキール株について2日約定分から貸借銘柄に追加した。

●ストップ高銘柄

サイフューズ <4892>  2,214円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

ティムス <4891>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.