東京株式(前引け)=続落、米景気後退への警戒感で売り優勢
8日前引けの日経平均株価は前営業日比205円91銭安の2万7480円49銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は5億3376万株、売買代金概算は1兆3109億円。値上がり銘柄数は385、対して値下がり銘柄数は1383、変わらずは68銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株を中心にリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均は続落し2万7500円台を下回った。前日の欧州株市場が全面安商状となったほか、米国株市場ではNYダウがわずかにプラス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続落と下値模索の動きを続けた。米景気後退への警戒感が重荷となっている。これを受けて東京市場でも目先筋の売りがかさんだ。あすにメジャーSQ算出を控えており、先物主導の売り圧力に対抗して買い向かう動きも限定的となっている。値下がり銘柄数が1400近くに達し、プライム市場全体の75%を占めた。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が軟調。ソニーグループ<6758>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、日本電産<6594>も値を下げた。リクルートホールディングス<6098>も安い。丹青社<9743>、シュッピン<3179>は急落した。半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、野村総合研究所<4307>も堅調。三井物産<8031>も買いが優勢だった。アイル<3854>、カチタス<8919>などが大きく買われ、オルガノ<6368>も物色人気に。