明日注目すべき【好決算】銘柄 日本駐車場、gumi、鎌倉新書 (9日大引け後 発表分)
12月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日本駐車場 <2353> [東証P] ★8-10月期(1Q)経常は91%増益、自社株買いも発表
◆23年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比90.6%増の22.3億円に拡大して着地。テーマパーク事業が収益を牽引した。積極的なイベント開催に加え、グランピング施設の開業など宿泊施設と遊園地の相互送客効果もあり、過去最高の来場者数を記録した。また、駐車場事業の伸長やスキー場事業の赤字縮小も大幅増益に貢献した。
併せて、発行済み株式数の0.78%にあたる250万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
大盛工業 <1844> [東証S] ★8-10月期(1Q)経常は4.6倍増益・上期計画を超過
◆23年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の1.2億円に急拡大して着地。上・下水道工事を主力とする建設事業で工事が順調に進み、26.9%の大幅増収を達成した。
上期計画の1億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
gumi <3903> [東証P] ★上期営業は4.2億円の黒字に浮上
◆23年4月期上期(5-10月)の連結営業損益は4.2億円の黒字(前年同期は15.7億円の赤字)に浮上して着地。モバイルオンラインゲーム事業において、開発・運用体制の適正化で人件費や外注費が減少したうえ、複数の受託タイトルを開発ポートフォリオに組み入れるなどの取り組みも奏功し、採算が大きく改善した。
稲葉製作 <3421> [東証S] ★上期経常を43%上方修正
◆23年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の8.6億円に急拡大して着地。併せて、上期(8-1月)の同利益を従来予想の8.3億円→11.9億円に43.4%上方修正。増益率が55.4%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。
利益率の高い鋼製物置の販売が堅調に推移していることに加え、原価低減効果も寄与し、採算が大きく改善する。
アグロカネシ <4955> [東証P] ★今期経常を一転26%増益に上方修正、配当も8円増額
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の9.9億円→16.1億円に61.6%上方修正。従来の22.2%減益予想から一転して25.7%増益見通しとなった。土壌消毒剤や国内向け除草剤、海外向けダニ剤などの販売が好調に推移していることが寄与。人件費の減少やコロナ禍で旅費交通費などが想定を下回ることも上振れの要因となる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→30円(前期は22円)に大幅増額修正した。
鎌倉新書 <6184> [東証P] ★2-10月期(3Q累計)経常が34%増益、自社株買いも発表
◆23年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益は前年同期比34.2%増の5.2億円に拡大して着地。コロナ禍を経てお墓、葬儀、仏壇といった既存事業が安定的に推移したうえ、相続、介護、官民協働などの新規事業が大きく成長し、33.1%の大幅増収を達成した。
通期計画の6.4億円に対する進捗率は80.9%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、発行済み株式数の2.10%にあたる80万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
サムコ <6387> [東証P] ★8-10月期(1Q)経常は4.3倍増益で着地
◆23年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.3倍の3億円に急拡大して着地。電子部品分野で高周波デバイスやパワーデバイス用途、実装・表面処理分野で表面改質用途、その他分野では多目的の研究開発や医療・バイオテクノロジー向けの製造装置の販売が好調だった。
コーセル <6905> [東証P] ★上期経常を一転51%増益に上方修正
◆23年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の14.4億円→23億円に60.3%上方修正。従来の6.0%減益予想から一転して50.7%増益見通しとなった。一部の部品材料の入手難が継続しているものの、需要急増への対応として安定調達に注力したことで、売上高が計画を上回ったことが寄与。経費削減の進展に加え、円安によるプラス効果も利益を押し上げた。
株探ニュース