イトクロが年初来安値を更新、2期連続の最終赤字リスクを警戒
イトクロ<6049>が大幅続落し、10月17日につけた年初来安値を更新した。同社は「塾ナビ」を中心に、教育関連の口コミポータルサイトを運営する。前週末9日取引終了後、22年10月期の決算発表にあわせ、23年10月期の業績予想を開示した。今期の最終損益は1億6000万円の赤字から1億2000万円の黒字(前期は3億3700万円の赤字)の間となる見通しを示した。状況により2期連続の最終赤字となるリスクが意識され、売りを促したようだ。
売上高は前期比1.1%増の40億円を見込む。既存事業の安定的な成長を目指しつつ、戦略的に必要と判断した際には、広告出稿の強度を変更するとし、利益予想はレンジで開示した。
22年10月期の最終損益は、20年10月に吸収合併したセンジュに関連するのれんについて減損損失を計上したのを背景に、計画を下回って着地した。