注目銘柄ダイジェスト(前場):ヤーマン、東レ、バルテスなど

市況
2022年12月14日 11時54分

ヤーマン<6630>:1482円(+112円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は53.7億円で前年同期比36.7%増益となり、11月16日に上方修正した水準での着地となっている。通期予想の100億円、前期比45.3%増は今回も据え置いている。中国市場におけるEC販売が非常に好調に推移、海外部門の収益拡大が好業績を牽引する形に。一旦出尽くし感が先行する場面もあったが、今後は中国の「ゼロコロナ」政策緩和も追い風とみられ、通期上振れを意識する展開に。

ブロドリーフ<3673>:445円(+10円)

反発。SBI証券では投資判断「買い」で新規カバレッジを開始、目標株価を1100円としている。ユーザーのクラウドシフトに伴い、業績は22年12月期以降、右肩上がりでの拡大が見込めると評価している。28年12月期には営業利益70億円超の水準を予想しているようだ。足元で株価の調整も強まっていたため、見直しの動きにつながる状況へ。

東レ<3402>:778.1円(+54.5円)

大幅続伸。米航空大手ユナイテッド航空では、ボーイング製の中型機「787」を最大200機発注したと発表している。米国の航空会社による中大型機の発注機数としては過去最大となるもよう。「787」は炭素繊維を採用しており、同社にとっても、「787」向け炭素繊維の拡大が期待される形のようだ。コロナ禍からの旅行需要回復に伴い、今後も航空機需要の増加傾向は続いていくとの見方に。

正栄食品<8079>:3865円(-275円)

大幅続落で下落率トップ。前日に22年10月期の決算を発表、営業利益は37.5億円で前期比10.3%減となり、従来計画の35億円をやや上回る着地に。ただ、第3四半期までの前年同期比3.1%減からは減益率が拡大する状況となっている。また、23年10月期は30億円で前期比19.9%減と連続2ケタ減益の見通しに。原料調達コスト・エネルギーコスト上昇分の販売価格への転嫁には時間がかかるとみているようだ。

tripla<5136>:1700円(-41円)

一時上場来高値。23年10月期の営業利益予想を前期比3.1倍の2.55億円と発表している。宿泊業界の外部環境の変化や各サービスの導入施設数が堅調に推移し、大幅な増益になる見通し。同時に発表した22年10月期の営業損益は0.83億円の黒字(前期実績1.36億円の赤字)で着地した。旅行需要の回復などで黒字に転換した上、会社計画(0.64億円の黒字)も上回った。

バルテス<4442>:3185円(+105円)

大幅反発。入社祝い金として最大100万円をプレゼントする採用キャンペーンを開始したと発表している。同キャンペーンでの支給条件は、12月13日から23年2月1日までにバルテスの採用サイトでの本応募が完了し、入社時の定時年収500万円以上1200万円以下の技術職採用の者。提示年収に対する支給金額は500万-700万円未満で50万円、700万-900万円未満で70万円、900万円以上で100万円。

タスキ<2987>:1178円(+32円)

大幅反発。不動産特定共同事業法に基づく第4号事業の追加変更手続きが完了し、変更認可書を受領したと発表している。既に取得している第3号事業と併せ、自社のみでオフバランスの不動産ファンド組成が可能となった。今後、IoTレジデンスを組み入れたファンドを組成するなど不動産と金融を融合した新たな商品・サービスを提供し、アセットマネジメント事業の領域を拡大して受託資産残高の積み上げによる収益向上を目指す。

《NH》

提供:フィスコ

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