話題株ピックアップ【夕刊】(2):りそなHD、マネックスG、JAL
■内田洋行 <8057> 4,620円 +155 円 (+3.5%) 本日終値
内田洋行<8057>とツルハホールディングス<3391>が高い。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが両社株の大株主に浮上したことから買い人気を集めた。26日に提出された大量保有報告書でオアシスは内田洋行の7.56%、ツルハHDの5.29%の株式を保有し大株主に浮上したことが判明した。保有目的はともに「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、株主価値を守るため重要提案行為を行うことがある、としている。
■日東紡績 <3110> 1,909円 +52 円 (+2.8%) 本日終値
日東紡績<3110>は反発。26日の取引終了後、23年1月4日付で221万2500株の自社株を消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3772万3012株となる予定だ。
■りそなホールディングス <8308> 737.8円 +18.8 円 (+2.6%) 本日終値
りそなホールディングス<8308>が反発。26日の取引終了後、2331万4400株(発行済み株数の0.97%)の自社株を来年1月20日付で消却すると発表しており、好材料視された。
■小林製薬 <4967> 8,950円 +220 円 (+2.5%) 本日終値
小林製薬<4967>がしっかり。環境省が26日、2023年春のスギ花粉飛散量予測の参考情報となる「スギ雄花花芽調査」の結果を発表した。これによると、スギ雄花の着花量は東北南部から九州にかけて多くの地域で前年より増加。特に関東、北陸、中国地方では21年までの過去10年間の最大値を超える観測値が報告され、これらの地域で23年春の花粉飛散量が「極めて多くなる見込み」とした。これを受け、花粉対策商品を手掛ける同社に関心が向かったようだ。このほか、ロート製薬<4527>や久光製薬<4530>がしっかり。花粉対策メガネを販売するジンズホールディングス<3046>や、「花粉レーダー」による予測情報を配信するウェザーニューズ<4825>などが物色されている。
■マネックスグループ <8698> 408円 +10 円 (+2.5%) 本日終値
マネックスグループ<8698>が堅調。この日朝方、子会社のマネックス証券がイオンフィナンシャルサービス<8570>傘下のイオン銀行との間で、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関して最終契約書を締結したと発表した。同提携により、イオン銀行はマネックス証券から金融商品仲介業務の委託を受けて引き続き投資信託の販売を行い、マネックス証券は顧客の取引の執行や口座の管理を行う。両社は今後、新たな商品やサービスを共同で企画検討していく。
■日本航空 <9201> 2,736円 +59 円 (+2.2%) 本日終値
日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など大手航空会社が高い。中国政府は26日、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために義務づけている海外から中国本土に入る際のホテルでの強制隔離を、来年1月8日付で撤廃すると発表。これを受けて中国との人の行き来が増えるとの思惑から買われているようだ。また、インバウンド需要の増加も期待され、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>、資生堂<4911>、コーセー<4922>なども高い。
■極東開発工業 <7226> 1,449円 +27 円 (+1.9%) 本日終値
極東開発工業<7226>は堅調。26日取引終了後、23年3月期の連結業績予想を修正したと発表。最終利益の見通しを従来の15億円から37億円(前期比74.1%減)に見直した。減益幅縮小の見通しを示したことを好感した買いが株価の支えとなったようだ。兵庫県西宮市に持つ土地・建物を約31億円で売却する。これに伴い、固定資産売却益を特別利益として計上する。売上高や営業利益、経常利益の見通しは据え置いた。
■コムチュア <3844> 2,445円 +40 円 (+1.7%) 本日終値
コムチュア<3844>が3日ぶりに反発。26日の取引終了後、業務アプリケーション・システムの開発などを手掛けるタクトシステムズ(東京都品川区)及びタクトビジネスソフト(同)の全株式を23年1月30日付で取得すると発表しており、好材料視された。両社の子会社化は、プロジェクトマネージャーを中心とした経験豊富なエンジニアリソースを加えることで、デジタルトランスフォーメーション(DX)領域への取り組みを強化するのが狙い。取得価額は非開示。なお、両社は24年3月期第1四半期から連結子会社となる予定で、業績への影響は現在精査中としている。
■イーエムシステムズ <4820> 800円 +9 円 (+1.1%) 本日終値
イーエムシステムズ<4820>は続伸。26日の取引終了後、薬局向け業務支援システム「MAPs for PHARMACY DX」のサービスを開始したと発表しており、好材料視された。「MAPs for PHARMACY」は19年に薬局のDXによる患者サービスを中心とした薬局経営を支援するためにリリースしたサービス。その後、薬局を取り巻く環境は「対人業務の強化」「新型コロナウイルスとの共生対策」「電子処方箋の23年1月からの開始」、更には「患者自身のデジタル活用」などさまざまな変化が起こっていることから、新サービスではコンセプトをリニューアル。従来以上にレセコン・電子薬歴やその周辺機器への拡張性をはじめ、顧客ごとのさまざまなシーンにおいて、より薬局に適したソリューションやシステムの選択・組み合わせを可能としたという。
■フジッコ <2908> 1,929円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
フジッコ<2908>が後場に強含む場面があった。午後1時に価格改定について発表し、材料視されたようだ。物流費やエネルギー費などの経費が上昇するなか、家庭用では惣菜(そうざい)製品で現行より約6~36%、昆布製品で約9~10%、豆製品で約14%の値上げに踏み切る。家庭用は2023年3月1日、業務用は同年6月1日に値上げを実施する。
株探ニュース