注目銘柄ダイジェスト(前場):アダストリア、アミタHD、アジャイルなど

市況
2022年12月30日 12時08分

トヨタ自<7203>:1829円(+12円)

もみ合い。EV向けの専用ラインを国内工場に設ける検討に入ったと一部で報じられている。設計も骨格から見直しを進め採算性も高めていく方針のもよう。2025年にも増産を始める方向で、生産規模は年間20万台程度まで膨らむ可能性があるようだ。EV「出遅れ」の巻き返しにつながる可能性もあるが、引き続き半導体供給不足の影響が懸念されるほか、為替の円高反転の動きも警戒され、ストレートに期待感が高まる状況にもならず。

村田製<6981>:6631円(+27円)

反発。米アップルのスマートフォン「iPhone」に関して、上位モデル「Pro」シリーズの生産が需要に追いつき始めていると米紙で報じられている。中国の状況は平常とは言えないものの、少なくともフォックスコン工場で抗議運動が起きた11月より改善したとみられているようだ。同社などアップル向けの電子部品各社には、今後の業績回復が高まる状況ともなっているもよう。

アダストリア<2685>:2324円(+319円)

大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は112億円で前年同期比2.5倍となり、通期予想は従来の100億円から125億円、前期比90.4%増に上方修正している。120億円程度の市場コンセンサスも上振れへ。外出需要が回復する中、商品企画やマーケティング施策が奏功したことで原価上昇や為替の影響を想定以上に吸収できたもよう。年間配当金も従来計画の55円から60円に引き上げている。

DTS<9682>:3010円(-110円)

大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4000円から3200円に引き下げている。23年3月期は成長投資や処遇改善、新規連結に伴うM&A費用及びのれん償却などが負担増となり、利益は低めの伸びになるとみている。また、自社社員や外注パートナー向けの処遇改善、積極的な成長投資を反映し、24年3月期以降の収益予想も下方修正。26年3月期にかけて増収率程度の増益率にとどまるとみているようだ。

円谷フィHD<2767>:2759円(+73円)

大幅続伸。2022年の株価上昇率は前日までで5.26倍、プライム市場では最大の上昇率となっている。業績の急拡大を受けて株価は大幅に水準訂正を果たす形になった。また、パチスロ業界での「スマスロ」導入開始に伴って、今後の関連機種導入に伴う業績拡大への期待も高まる形に。引き続き、2023年相場への期待も反映する動きになっているようだ。

アミタHD<2195>:1215円(+163円)

大幅に続伸。28日に海洋管理協議会(MSC)の国際規格が国連の生物多様性条約締約国会議(COP15)で科学的に測定する方法として認定されたと発表し、引き続き買い材料視されている。MSC認証規格を満たした漁業は、環境に配慮した持続可能な漁業とされている。COP15による認定は、認証審査サービスを提供する子会社アミタ(東京都千代田区)の業績に追い風になるとの見方から買いが集まっているようだ。

アジャイル<6573>:301円(+60円)

3日ぶり反発し一時ストップ高。新株予約権の一部が行使され、債務超過が解消する見込みになったと発表している。権利行使された新株予約権は1850個で、新株18万5000株が交付された。今回の払込金額を28日付の新株や新株予約権の発行に対する払込金額と合計すると、22年12月期で増加する純資産額は6.74億円となり、22年12月期予想の債務超過額6.10億円を上回ることになる。

フリー<4478>:2907円(+95円)

大幅に続伸。23年10月に始まるインボイス(適格請求書)制度に向け、一部メディアが「クラウド会計ソフトのフリーは業務を効率化するサービスを始める。対象は中小企業など約500万業者にも上り、需要の取り込みを急ぐ」と報じ、買い手掛かりとなっている。インボイス制度では税額を示した書類の交付・保存など企業の負担が増すため、効率化サービスのニーズは高いとの見方から買われているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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