話題株ピックアップ【昼刊】:力の源HD、スマレジ、エーザイ

注目
2023年1月10日 11時37分

■力の源ホールディングス <3561>  1,031円  +96 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

力の源ホールディングス<3561>が急騰で4ケタ大台を回復。昨年11月22日につけた高値を払拭し昨年来高値を更新した。博多ラーメン店「一風堂」を国内外で展開するが、新型コロナウイルスの影響も一巡し、足もとの収益変化が異彩を放っている。食の分野では訪日外国人観光客のラーメン人気が顕著で、インバウンド需要が一段の業績押し上げ要因として注目される。23年3月期営業利益は前期比63%増の17億1000万円予想で連続最高益更新見込みだが、値上げによる収益性向上や、モバイルオーダーなどを活用した注文システム導入で省人化効果も反映され、24年3月期以降も利益成長路線の継続が見込まれる。

■スマレジ <4431>  2,201円  +175 円 (+8.6%)  11:30現在

スマレジ<4431>が続伸している。前週末6日取引終了後、12月度の月次登録店舗数推移を発表した。同社が提供するiPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の登録店舗数は前月比1478店舗増の12万1522店舗となり、これが好感されているようだ。内訳は、無料プランが同1120店舗増の9万4036店舗、有料プランが同358店舗増の2万7486店舗だった。

■ハニーズHD <2792>  1,487円  +88 円 (+6.3%)  11:30現在

ハニーズホールディングス<2792>は急反発し昨年来高値を更新した。6日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、売上高を505億円から520億円(前期比9.0%増)へ、営業利益を55億円から60億円(同20.2%増)へ、純利益を35億円から39億円(同19.8%増)へ上方修正したことが好感されている。原材料高や為替要因などで仕入コストが上昇するなか、商品価格の一部見直しを行ったことに加えて、行動制限もなくなり外出需要が回復していることから、売上高が予想を上回る見込みであるとしている。同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高260億6700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益30億8500万円(同57.1%増)、純利益21億7300万円(同59.5%増)だった。

■エーザイ <4523>  8,593円  +446 円 (+5.5%)  11:30現在

エーザイ<4523>がカイ気配スタートで大幅続伸。同社は7日、米バイオジェン<BIIB>と共同で開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の迅速承認を得たことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。同治療薬は早期アルツハイマー病患者が対象で、原因物質の一つとされるタンパク質「アミロイドベータ」を脳内から除去する効果があり、米食品医薬品局(FDA)が6日に迅速承認したもの。米国では今月第4週に発売予定にあることが伝わっており、同社株に対する注目度が改めて高まった。なお、同社は米国に続き日本国内や欧州、中国でも申請する方針で23年度中の承認取得を目指している。

■レーザーテック <6920>  23,095円  +1,065 円 (+4.8%)  11:30現在

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄が揃って上値追い態勢を強めている。前週末の米国株市場では12月の米雇用統計発表を受けて金融引き締め長期化への過度な警戒感が後退、NYダウやナスダック総合株価指数が大きく上昇したが、とりわけ半導体関連株の上げ足が目立った。インテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>などが大幅に上値を伸ばし、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は主要株価指数を上昇率で大きく上回る高パフォーマンスをみせた。SOX指数は週明けも続伸した。この流れが東京市場にも波及し、同関連銘柄への買い戻しに弾みがつく形となっている。

■ギフトホールディングス <9279>  4,210円  +165 円 (+4.1%)  11:30現在

ラーメン店を運営するギフトホールディングス<9279>が5営業日ぶりに反発している。同社は6日取引終了後、12月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比14.5%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。行動制限がない年末年始の休暇シーズンを迎え、ロードサイドや繁華街のディナー帯を中心に顧客の来店頻度が上昇したことが好調の理由。既存店の客数は同10.1%増となったほか、客単価は同4.1%上昇した。なお、全店ベースの売上高は同28.8%増だった。

■ローツェ <6323>  7,770円  +270 円 (+3.6%)  11:30現在

ローツェ<6323>が3日続伸している。前週末6日取引終了後、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析)を用いた微量元素分析に求められるソリューションを提供するイアス(東京都日野市)の株式を取得し、完全子会社化すると発表。これが株価の支えとなったようだ。シリコンウエハー表層部の金属不純物の分析で、業界最高水準の検出精度を達成するイアスの主力製品は、多くの最先端半導体工場に導入されているという。同社を子会社化することで、ローツェは顧客満足度を高め、成長の加速につなげる。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,986円  +170 円 (+2.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は3連騰でフシ目の6000円台を回復した。米ハイテク株への積極投資を行っていることから、ナスダック市場の動向と株価の連動性が高いことで知られる。前週末にナスダック総合株価指数は260ポイントあまりの大幅上昇を示し、週明けも続伸したことで底値離脱の動きをみせており、同社株には追い風となっている。一方、英フィナンシャルタイムズ紙が9日、ソフトバンクG傘下の英半導体設計会社アームのロンドン市場新規上場に向けて、スナク英首相とソフトバンクGが協議を再開したと伝えており、これも株価の刺激材料となっている。

■アダストリア <2685>  2,311円  +57 円 (+2.5%)  11:30現在

アダストリア<2685>が反発している。6日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比10.2%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下と冬のセール、クリスマスや年末にかけての外出需要の回復などにより、冬物商品の販売が順調に推移した。また、前年に比べて休日が1日多かったこともプラスに働いた。なお、全店売上高は同12.2%増だった。

■マークラインズ <3901>  2,516円  +49 円 (+2.0%)  11:30現在

マークラインズ<3901>が反発している。6日の取引終了後に発表した12月度の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比46社増の4660社となり、順調に増加していることが好感されている。

■日本ゼオン <4205>  1,339円  +23 円 (+1.8%)  11:30現在

日本ゼオン<4205>が高い。午前9時ごろ、米国子会社を通じてマイクロ流路デバイス試作品の製造販売を行う米エッジ・プレシジョン・マニュファクチャリング(マサチューセッツ州)の全株式を22年12月28日付で取得したと発表しており、好材料視されている。同社では中期経営計画において、「新事業探索」として「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」の4つの重点分野を掲げており、4分野で2030年度売上高600億円増(19年度比)を目指している。今回の買収は、そのうちの医療・ライフサイエンス分野の事業探索の一環としてシクロオレフィンポリマーを活用した新規事業機会の獲得を図るのが目的で、医療・ライフサイエンス分野の事業開発を加速するとともに、同分野の欧米市場参入を目指すとしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,119円  +31 円 (+1.5%)  11:30現在

エイチ・アイ・エス<9603>やKNT-CTホールディングス<9726>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>など旅行関連株が高い。昨年12月下旬でいったん終了した政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」が、きょうから割引額を縮小して再開された。旅行需要の回復を後押しするとの期待から、株式市場では既に前週末時点で旅行関連株を先回り買いする動きが出ていたが、再開当日となるきょうも引き続き物色が向かっている。

■クオールHD <3034>  1,143円  +16 円 (+1.4%)  11:30現在

クオールホールディングス<3034>が続伸している。6日の取引終了後、栃木県を中心に調剤薬局を38店舗運営するパワーファーマシー(栃木県宇都宮市)の株式を1月18日付で取得してグループ化すると発表しており、好材料視されている。パワーファーマシーのグループ化により、クオールHDグループは栃木県でエリア最大規模となる約70店舗を展開することになり、更なる地域医療、在宅医療への貢献に資することになるという。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。

■マクドナルド <2702>  5,110円  +40 円 (+0.8%)  11:30現在

日本マクドナルドホールディングス<2702>は小幅続伸。5000円台固めの動きをみせている。同社は6日取引終了後、今月16日から全体の約8割の商品の価格を引き上げることを発表した。原材料価格の高騰や人件費、物流費、エネルギーコストの上昇などを受けて商品価格に転嫁する。昨年9月に約6割の商品値上げに踏み切ったが、それから4カ月で再び値上げに動くことになった。ハンバーガーは150円から170円に20円の値上げとなるほか、ハンバーガーにドリンクとサイドメニューがついた「バリューセット」も10~50円の値上げとなる。株式市場では企業による商品値上げの動きは、利益採算を向上させるプラス材料として働くケースが多いが、短期間で値上げが続く場合は消費者マインドを冷やす可能性もあるだけに、同社株の足もとの値動きは強弱観が対立している。

■良品計画 <7453>  1,418円  -144 円 (-9.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

良品計画<7453>が大幅続落している。6日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算で、営業利益が50億2100万円(前年同期比54.9%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。日本と中国大陸の既存店売り上げが苦戦した一方、出店強化に伴う店舗数の増加が寄与し、売上高は1369億4800万円(同11.4%増)と2ケタ増収となった。ただ、急激な円安と原材料高に伴う仕入れコストの上昇により、国内の売上総利益率が想定以上に低下した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高5850億円(前期比17.9%増)、営業利益340億円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に12月度の国内売上高を発表しており、直営既存店売上高とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比3.4%減と7カ月連続で前年実績を下回った。食品は11月に発売したチョコレートなどの新商品が好調を維持し、既存店ベースでプラスに転じたものの、衣服・雑貨はニットや防寒小物が伸び悩み、前年割れとなった。また、生活雑貨は家具を中心に低調な売り上げが続いた。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同12.2%増だった。

■アイ・ピー・エス <4335>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイ・ピー・エス<4335>はストップ高カイ気配となっている。前週末6日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。上限を14万株(発行済み株数の6.03%)、または1億1000万円としており、取得期間は2月10日から6月30日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るためとしている。

●ストップ高銘柄

セリオ <6567>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

テノ.ホールディングス <7037>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

エスプール <2471>  677円  -150 円 (-18.1%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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