東京株式(前引け)=小幅続伸、朝高後に日銀政策修正の思惑で値を消す
12日前引けの日経平均株価は前営業日比9円06銭高の2万6455円06銭と小幅続伸。前場のプライム市場の売買高概算は6億4627万株、売買代金概算は1兆4685億円。値上がり銘柄数は759、対して値下がり銘柄数は969、変わらずは109銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でハイテク株中心に買いが優勢だったことを受け、朝方はリスク選好の地合いだったが、買い一巡後に日経平均は値を消す展開を強いられた。米長期金利の低下などを背景に買いが先行し一時は100円程度高かったものの、その後は日銀の政策修正への思惑が投資家心理を冷やし上値を押さえた。ただ、日経平均はいったんマイナス圏に沈んだものの、下値では押し目買いが入り、前場取引終了時点ではわずかながら前日終値を上回っている。個別株は利益確定売りも目立ち、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が200程度上回った。
個別ではレーザーテック<6920>がきょうも断トツの売買代金をこなし上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも大商いで値を飛ばした。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。日本電産<6594>が買われ、村田製作所<6981>も上値を追った。タマホーム<1419>が値上がり率トップとなり、エスプール<2471>も大きく買われた。このほかジェイテックコーポレーション<3446>が大幅高。半面、ファーストリテイリング<9983>が下落、エーザイ<4523>も売られた。オリエンタルランド<4661>が安く、資生堂<4911>も値を下げた。コシダカホールディングス<2157>が急落、広済堂ホールディングス<7868>も大幅安。