本日注目すべき【好決算】銘柄 セラク、ジェイリース、IDOM (13日大引け後 発表分)
1月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
セラク <6199> [東証P] ★9-11月期(1Q)経常は2倍増益で着地
◆23年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の6.3億円に急拡大して着地。ITシステム構築・運用部門で前期に採用したエンジニアの案件アサインが順調に進み、22.4%の大幅増収を達成した。
上期計画の7.7億円に対する進捗率は82.6%に達しており、業績上振れが期待される。
ヨシムラHD <2884> [東証P] ★3-11月期(3Q累計)経常は65%増益・通期計画を超過
◆23年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比65.3%増の12.5億円に拡大して着地。国内事業は原材料価格の高騰で一部グループ企業が苦戦したものの、十二堂と小田喜商店の買収効果が収益を押し上げた。海外事業はコロナ禍による経済活動の規制が緩和され、ホテルや飲食店向けの販売が回復をみせた。
通期計画の7.8億円をすでに大幅に上回っており、業績上振れが期待される。
買取王国 <3181> [東証S] ★3-11月期経常は2.5倍増益で通期計画を超過、大幅増配と株式分割も発表
◆23年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.5倍の3億0900万円に急拡大して着地。人流回復や物価高を背景に、主力のファッションや工具をはじめ、ブランドやホビーなどの商材が順調に売り上げを伸ばしたほか、活発になった市場に合わせて取り組みを強化したトレーディングカードや貴金属も好調だった。
通期計画の2億9200万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は14円(前期は7円)実施する方針とした。
併せて、2月末の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。
IGポート <3791> [東証S] ★今期経常を一転33%増益・最高益に上方修正、配当も7円増額
◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の4.7億円→7.6億円に59.9%上方修正。従来の16.6%減益予想から一転して33.4%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。出版事業における電子書籍や版権事業の売上増加などが上振れの要因となる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→25円(前期は5円)に大幅増額修正した。
T&S <4055> [東証G] ★今期経常は12%増で7期連続最高益へ
◆22年11月期の経常利益(非連結)は前の期比49.4%増の6.2億円に拡大して着地。続く23年11月期も前期比12.3%増の7億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力のソリューション部門で主要顧客からのシステム開発案件が引き続き堅調に推移するほか、半導体部門は顧客の工場増設計画が続くなかエンジニア人材の供給が増加する。また、先進技術ソリューション部門ではAI案件や画像認識案件の拡大を見込む。
併せて、前期の年間配当を5円→6円に増額し、今期も前期比0.55円増の6.55円に増配する方針とした。
東名 <4439> [東証P] ★9-11月期(1Q)経常は249倍増益で着地
◆23年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比249倍の4.9億円に急拡大して着地。電力小売販売が好調に推移したことが収益を牽引した。法人向け電力サービス「オフィスでんき119」の契約保有件数が堅調に増加するなか、調達価格リスク低減策が安定して定着し、解約率も大きく改善したことで利益が大幅に伸びた。
上期計画の6.1億円に対する進捗率は80.8%に達しており、業績上振れが期待される。
プロパテクノ <5527> [東証G] ★今期経常は25%増で3期連続最高益更新へ
◆22年11月期の連結経常利益は前の期比38.2%増の22億円に拡大して着地。続く23年11月期も前期比24.6%増の27.4億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は中古住宅市場が堅調に推移するなか、物件の売却が進み、21.7%の大幅増収を見込む。
パンチ工業 <6165> [東証P] ★今期配当を6.5円増額修正
◆23年3月期の年間配当を従来計画の13円→19.5円(前期は13円)に大幅増額修正した。資本政策の基本方針と株主還元方針の見直しを実施し、配当額決定のための指標として「連結配当性向30%以上、かつ株主資本配当率(DOE)3%以上」を新たに設定した。
インバウT <7031> [東証G] ★今期経常を一転27%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の2億6400万円→3億6500万円に38.3%上方修正。従来の8.3%減益予想から一転して26.7%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。マルチリンガルCRM事業で既存案件が拡大するうえ、新規案件の受注が想定より伸びることが寄与。短期終了を見込んでいた新型コロナウイルス関連サポート業務が期末まで継続することも上振れに貢献する。
ジェイリース <7187> [東証P] ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の21.7億円→23.9億円に10.1%上方修正。増益率が11.5%増→22.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。住居用賃料保証と事業用賃料保証が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。貸倒コストや債権管理業務におけるコストコントロールの進展も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は40円)に増額修正した。
佐鳥電機 <7420> [東証P] ★今期経常を一転15%増益に上方修正
◆23年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比74.4%増の20.9億円に拡大し、従来予想の12.5億円を上回って着地。車載向け外資系半導体と調達マネジメントサービスが好調だったことに加え、円安進行も追い風となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→30億円に20.0%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して15.3%増益見通しとなった。
IDOM <7599> [東証P] ★今期経常を一転2%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の164億円→179億円に9.1%上方修正。従来の6.6%減益予想から一転して1.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。中古車の小売りに伴う付帯収益の増加で1台あたり粗利益が改善することに加え、卸売台数が想定より伸びることが要因。
幸和製 <7807> [東証S] ★今期経常を一転21%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の2億7500万円→6億5900万円に2.4倍上方修正。従来の49.5%減益予想から一転して20.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。介護用品・福祉用具製造販売事業で「シトレア」を中心とする歩行車の販売が拡大するほか、コロナ禍を背景にEC事業で車いす・シルバーカーなどが想定より伸びることが寄与。固定費の抑制も上振れにつながる。
プログリット <9560> [東証G] ★9-11月期(1Q)経常は1.4億円で着地、対通期進捗率46%
◆23年8月期第1四半期(9-11月)の経常利益(非連結)は1.4億円で着地。サブスクリプション型英語学習サービスが成長を牽引した。また、英語コーチングサービスの売上高はコロナ禍前の水準まで回復した。
第1四半期実績だけで、通期計画の3.2億円に対する進捗率が46.0%に達しており、業績上振れが期待される。
モリト <9837> [東証P] ★今期経常は5%増で2期連続最高益、22円増配へ
◆22年11月期の連結経常利益は前の期比27.7%増の23.4億円に伸びて着地。続く23年11月期は前期比4.6%増の24.5億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は基軸商品に加え、機能性、サステナブルやエコにこだわった付加価値商品の販売に注力する方針。
併せて、前期の年間配当を29円→32円(前の期は26円)に増額し、今期も前期比22円増の54円に大幅増配する方針とした。配当利回りは7.46%に上昇。
コックス <9876> [東証S] ★今期最終を一転黒字に上方修正
◆23年2月期の連結最終損益を従来予想の1.2億円の赤字→1.1億円の黒字(前期は13.7億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染再拡大や冬物実需の遅れで売上高は計画を下回るものの、雑誌タイアップなどによる正価商品の販売拡大やセール時期の値引販売抑制、販管費の削減などが奏功し、採算は大きく改善する。
株探ニュース