話題株ピックアップ【夕刊】(2):スカイマーク、ギフティ、パーク24
■スカイマーク <9204> 1,380円 +30 円 (+2.2%) 本日終値
スカイマーク<9204>が3日ぶりに反発。18日の取引終了後、ボーイング<BA>に対して航空機6機を発注すると発表しており、今後の成長に向けた投資を評価する買いが入った。発注するのは、737MAX-8型機を3機(確定発注2機、オプション1機)と737MAX-10型機を3機(確定発注2機、オプション1機)で、航空機の更新並びに今後の成長に向けた増機を行うという。1機当たりのカタログ価格は737MAX-8が約162億円、737MAX-10が約179億円だが、カタログ価格から一定の割引を受ける予定。受け取り時期は737MAX-8が26年度、737MAX-10が26~27年度としている。なお、23年3月期業績への影響はないとしている。
■ギフティ <4449> 1,932円 +37 円 (+2.0%) 本日終値
ギフティ<4449>は3日続伸。18日の取引終了後、議決権所有割合の14.94%を所有するmeuron(東京都豊島区)の株式を1月25日付で追加取得し、連結子会社化すると発表した。meuronは、国内280社以上のブルワリーと連携し、2000銘柄以上のクラフトビールを提供するクラフトビールのサブスクリプションサービス「otomoni」の運営を行うほか、飲食店や企業へのクラフトビール販売などを展開している。ギフティは21年6月に同社株式を取得し、業務提携後はeギフトプラットフォームでのクラフトビールの販売・流通を行ってきたが、今回の追加取得によりこれまでの取り組みをより深化・加速させ、新たに「Corporate Gift」領域におけるクラフトビールのニーズの獲得を図ることで、更なるシナジーの実現を目指すとしている。追加取得後の議決権所有割合は63.94%。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。
■パーク24 <4666> 2,121円 +36 円 (+1.7%) 本日終値
パーク24<4666>が3日続伸。18日の取引終了後に発表した22年12月度のグループ月次速報で、タイムズパーキングの売上高が前年同月比1.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は増加し交通量は減少したものの、タイムズパーキングの新規開発が80件・5339台、解約が55件・1200台となり、12月末時点では1万7499件・55万9037台(前月比24件増・3952台増)と純増したことから順調な回復基調を継続した。
■SBSホールディングス <2384> 2,778円 +26 円 (+0.9%) 本日終値
SBSホールディングス<2384>が3日続伸。18日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上高が4300億円から4550億円(前の期比12.8%増)へ、営業利益が215億円から218億円(同5.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。海外事業における海上・航空運賃の高騰や為替影響のほか、電子機器、EC関連などの国内物流量が増加したことが要因としている。なお最終利益は、22年6月30日に発生した子会社物流施設の火災に関し、追加の特別損失の発生時期や金額を合理的に算定することが困難であるとして未定としていたが、保険金受取額が確定したことを受けて116億円(同7.5%増)を見込むとした。
■ANYCOLOR <5032> 5,940円 -260 円 (-4.2%) 本日終値
ANYCOLOR<5032>は大幅安。18日の取引終了後、326万8200株の海外売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが出た。複数の株主からエニーカラー株を売却したいとの意向を確認したため。売り出し価格は1月19日から20日午前8時までのいずれかの時間に決定する予定。
■トヨタ自動車 <7203> 1,864.5円 -45 円 (-2.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株への売りが目立っている。前日の日銀金融政策決定会合の結果発表後に外国為替市場では一気にドル買い・円売りの動きが強まり急速に円安方向に振れたが、その後も乱高下する展開で日本時間昨晩には一時1ドル=127円台まで円高方向に押し戻される場面があった。足もとでは1ドル=128円台半ばでの推移で不安定な為替動向への警戒感が拭えない。米国ではFRBの金融引き締めペースが緩むとの見方が強まっており、米10年債利回りは前日終値ベースで3.3%台まで低下した。日米金利差縮小の思惑から円が買われやすい状況にあることで、輸出採算悪化に対する思惑が自動車セクターには向かい風となっている。
■三菱UFJ <8306> 926円 -17.1 円 (-1.8%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>は売り優勢。ただ、メガバンクに対する投資家の注目度が急速に高まるなか強弱観が対立、下値では押し目買いも観測される。前日の日銀金融政策決定会合の結果はイールドカーブ・コントロールの許容変動幅拡大など政策修正の動きはみられず、メガバンクにとってはネガティブ材料となり失望売りを誘発した。しかし、売り一巡後は下げ幅を急速に縮小させる動きをみせた。株価指標面から割安感が強く、将来的な金利上昇に対する思惑は依然として根強い。資金運用面で収益環境が改善することへの期待が買い向かう動きにつながっている。
■NXHD <9147> 7,150円 -110 円 (-1.5%) 本日終値
NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>は3日ぶりに反落。18日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、最終利益が1340億円から1080億円へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。固定資産及びのれんに係る特別損失を計上することが要因としている。なお、売上高2兆6500億円、営業利益1300億円は従来見通しを据え置いた。22年1月4日に日本通運の単独株式移転により設立されたため、対前期増減率はない。
■住友金属鉱山 <5713> 5,088円 -54 円 (-1.1%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>は朝高後、値を消す展開。18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で銅3月物は一時、1ポンド=4.35ドルに上昇。昨年6月以来、7カ月ぶりの高値に買われた。中国のゼロコロナ政策の解除に伴う景気回復期待が高まるなか、銅需要が拡大することを見込み上昇基調となっている。全体相場が軟調となるなか、住友鉱は買い一巡後は売りに押されたが、銅価格の上昇とともに見直し機運は膨らんでいる。
株探ニュース