話題株ピックアップ【夕刊】(1):オキサイド、TKP、ユーグレナ

注目
2023年1月20日 15時12分

■オキサイド <6521>  8,320円  +850 円 (+11.4%)  本日終値

オキサイド<6521>が大幅高で3日続伸。同社は19日、1月31日から2月2日間で米サンフランシスコで開催される世界最大規模の光学関連展示会「Photonics West(フォトニクス・ウエスト)」に出展すると発表しており、商機拡大を期待した買いが入ったようだ。同社製の各種結晶、レーザー、量子分野向け製品に加え、資本業務提携先であるLQUOM(横浜市保土ヶ谷区)の量子暗号通信製品の展示も行うという。また、同社が子会社化することを発表したイスラエルのライコル・クリスタル社の製品もあわせて紹介するとしている。

■Jエレベータ <6544>  1,742円  +111 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>は大幅高。SMBC日興証券が19日付で投資評価を最上位の「1(アウトパフォーム)」、目標株価を2500円で新たにカバレッジを開始したことが買い材料視された。同証券によると、独立系エレベーターメンテナンス企業で唯一遠隔点検システムを提供できている同社の成長余地は大きいと指摘。独立系最大手のブランド力でリニューアルビジネスチャンスをつかむとみており、保守契約台数の増加による増収が反映されればカタリストとなり、成長軌道が市場に認識され再評価されるだろうとしている。

■ティーケーピー <3479>  3,000円  +190 円 (+6.8%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が大幅高で3日続伸。朝高後は下げに転じる場面もあったが、戻り売りをこなす形で切り返した。貸会議室大手でホテル事業も展開し、リオープン関連銘柄の中核と位置付けられている。この日、岸田文雄首相が新型コロナウイルスの感染症法上の扱いに関し、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行する検討を指示すると伝わっている。今後の業績回復への期待が膨らむなか、19日取引時間終了後には株主優待制度の拡充も発表しており、これらが株価の下支え要因となったようだ。同社は現行の優待券の対象となる施設について、同社が運営するホテルなど6施設を追加。更に、額面を「1万円券」に統一したうえで、100株から500株未満を保有する株主はこれまでの5000円券を1万円券に、500株から1000株未満を保有する株主はこれまでの2万5000円券から1万円券3枚に変更し、それぞれ優待額を増額する。

■ユーグレナ <2931>  998円  +58 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

ユーグレナ<2931>が3日続伸。19日取引時間終了後、丸井グループ<8252>とロート製薬<4527>との資本・業務提携を締結することを決めたと発表。あわせて、マツダ<7261>と第一生命ホールディングス<8750>傘下の第一生命保険を割当先とする新株予約権付社債を発行する。バイオ燃料の供給拡大や環境負荷低減の取り組みなどで4社と協業を進めるといい、今後の事業の成長を期待した買いが集まったようだ。手取り概算で合計約77億6500万円を調達し、バイオ燃料を製造する商業プラントの建設関連資金や、ヘルスケア事業及びサステナビリティー関連領域での成長に向けた投資資金に充てる。同時にユーグレナは22年12月期の連結決算について、売上高は従来の見通しの440億円前後の水準で着地する一方、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)に関しては予想値(21億円)を25%以上上回る水準で着地する見込みだと発表した。

■品川リフラクトリーズ <5351>  4,190円  +225 円 (+5.7%)  本日終値

品川リフラクトリーズ<5351>は6連騰。19日の取引時間終了後、固定資産売却益として約57億円を24年3月期に特別利益に計上する見込みとなったと発表した。これを好感した買いが入ったようだ。遊休資産となっている名古屋市港区内の土地を三菱地所<8802>に売却する。物件の引き渡しは今年4月中旬を予定。これまでショッピングセンター用地として賃貸していたが、21年4月に不動産賃貸契約が終了し、遊休資産となっていた。持続的な成長に向けた投資資金の確保を目的とする。

■大成建設 <1801>  4,290円  +190 円 (+4.6%)  本日終値

大成建設<1801>などゼネコン株が高い。世界的な金利上昇を受け、マーケットでは割高感が意識されるグロース株よりもバリュー株を選好する流れが続いている。こうしたなか、建設セクターは比較的PERやPBRが低く、配当利回りの高い銘柄が多いことから買いやすさがある。きょうは外資系証券会社の投資判断引き上げを刺激材料に大成建と鹿島<1812>、清水建設<1803>の3社が上昇しており、これにツレ高する格好で他のゼネコン株も値上がりしている。

■FRONTEO <2158>  896円  +38 円 (+4.4%)  本日終値

FRONTEO<2158>は反発。19日取引時間終了後、AIを活用した応接記録モニタリングに関し、めぶきフィナンシャルグループ<7167>傘下の足利銀行に導入するためのPoC(概念検証)で高評価を得たと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。PoCを実施した応接記録モニタリングは、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>の横浜銀行においてコンプライアンス順守や顧客保護を目的に、日々の応接記録の確認業務を標準化するためにフロンテオのAIを活用して構築された仕組み。足利銀で活用の効果が確認できたことから、今回本格導入に向けた検討に至ったという。導入が実現すれば、サービスとして初の展開事例になるとしている。

■日本航空 <9201>  2,723円  +111 円 (+4.3%)  本日終値

日本航空<9201>が3日続伸。ANAホールディングス<9202>やスカイマーク<9204>が高い。中国は21日から春節の大型連休入りとなる。訪日観光客数の増加に対する期待に加え、日本国内では岸田文雄首相が新型コロナウイルスの感染症法上の分類を「5類」に引き下げる検討を指示したと伝わった。経済活動の更なる正常化により、観光やビジネス客による利用が回復するとの期待も重なり、空運株を買い入れる動きが続いている。東証の業種別株価指数で、空運業は上昇率トップとなっている。

■東電HD <9501>  452円  +14 円 (+3.2%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が後場に強含みの展開となった。国の規制で上限が設けられている家庭向け電力の規制料金について、同社が週明けにも値上げを国に申請する方向で調整に入ったことが分かったと一部で報じられた。同社の業績面でのポジティブな影響を期待した投資家の買いが集まったようだ。報道によると、値上げ幅は3割前後で、値上げの時期は6月以降になる見通しだという。

■エーザイ <4523>  8,394円  +228 円 (+2.8%)  本日終値

エーザイ<4523>は反発。米製薬企業のイーライ・リリー<LLY>が19日、迅速承認を申請していたアルツハイマー型認知症薬候補の「ドナネマブ」について、米食品医薬品局(FDA)の審査が完了したとの報告を受けたと発表した。このなかで、FDAはデータの追加提供をイーライ・リリー側に求めたという。今月6日にFDAからの迅速承認を得たエーザイと米バイオジェン<BIIB>が開発する「レカネマブ」の優位性が高まるとの見方から、エーザイ株に買いが入ったようだ。

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