話題株ピックアップ【夕刊】(2):ローム、OLC、ニトリHD

注目
2023年1月23日 15時18分

■ホシザキ <6465>  4,550円  +115 円 (+2.6%)  本日終値

ホシザキ<6465>が反発。SMBC日興証券が20日付で投資評価「1」、目標株価5600円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、同社は18年、19年は不適切取引問題、20年以降は新型コロナウイルス、22年はサプライチェーンの混乱とさまざまな困難に直面してきたが、23年はそれらの課題を克服し営業利益で過去最高益の更新を予想。また、国内外食市場規模はコロナ禍前の水準には戻らないと考えるが、厨房機器は店舗を出店する際に必要とされるため、飲食店の新陳代謝が進む足もとの市場環境は厨房機器メーカーにとっては成長機会と考えられるとしており、人手不足も省力化機器の需要の増加を通じて同社の成長に寄与すると見込んでいる。

■LITALICO <7366>  2,452円  +62 円 (+2.6%)  本日終値

LITALICO<7366>は反発。正午ごろ、運営する「LITALICO発達ナビ」の会員登録数が昨年12月に30万人に達したと発表しており、好材料視された。「LITALICO発達ナビ」は、16年にサービス提供を開始した発達が気になる子どもの保護者をはじめ、支援者、当事者向けのポータルサイト。発達障害の基礎知識に関する情報の発信のほか、ダイアリー(ブログ)やQ&A機能によりユーザー同士のコミュニティーとしての場づくりを行っており、月間アクティブユーザー数は約200万人、月間の会員登録数は6500人を超えるなど、利用者が増加しているという。

■マクセル <6810>  1,429円  +35 円 (+2.5%)  本日終値

マクセル<6810>が続伸。午後1時ごろ、ローム<6963>の電源ICにおける超低消費電流技術「Nano Energy」搭載電源ICとマクセルの全固体電池を使用した低消費電流評価用電源モジュールキットを共同開発したと発表しており、好材料視された。今回開発したモジュールキットは、マクセルが23年度に量産を開始する予定の硫化物系固体電解質を使用した高耐熱・長寿命・高い安全性のセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」と、ロームの「Nano Energy」搭載の昇圧DC-DCコンバータICを使用した低消費電流の評価用電源モジュールキット。同製品により、全固体電池の採用を検討している企業での評価を容易にすることができるようになり、モニタリング、各種計測機器への採用検討など民生分野から産業分野まで幅広い用途での検討が期待できるという。

■イー・ギャランティ <8771>  2,407円  +53 円 (+2.3%)  本日終値

イー・ギャランティ<8771>が反発。前週末20日の取引終了後、金沢信用金庫(石川県金沢市)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、金沢信金が顧客に向けて、イー・ギャラの売掛債権保証サービス「eG 保証サービス」や決済サービス「eG Collect/eG Pay」の紹介を行うもの。これによりイー・ギャラは金沢信金の顧客企業への販売拡大が可能になるとしており、顧客層の拡大が期待されている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■オリエンタルランド <4661>  20,420円  +365 円 (+1.8%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が7連騰と異彩を放つ上昇波を形成中。前週末にフシ目の2万円台を回復し、なお上値指向が強い。新型コロナウイルスの影響が一巡し国内でも経済再開期待が高まる一方、訪日外国人客数も急増傾向にあるなか東京ディズニーランド・シーの人気は健在だ。全国旅行支援などの政策支援も加わり同社の収益環境に吹く追い風は強まっているが、特に昨年の「NHK紅白歌合戦」でも披露された「ジャンボリミッキー」はアフターコロナを象徴する社会現象ともいえる人気を博しており、テーマパークへの来園者数増加を強力に後押ししている。同社の株価も今月後半から上げ足に弾みがつき、昨年9月中旬以来約4カ月ぶりの高値水準に浮上している。

■ニトリホールディングス <9843>  16,610円  +290 円 (+1.8%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が3日続伸。21日付の日本経済新聞朝刊で「似鳥昭雄会長は20日、タイへ2024年3月期に進出すると明らかにした」と報じられており、好材料視されたようだ。ニトリHD子会社ニトリパブリックの荒井功社長が在札幌タイ名誉領事に就任したのに伴う会見で発表され、記事によると初年度はバンコク中心に最大10店舗出店するほか、25年3月期以降も出店を続けるという。また、韓国、フィリピン、ベトナム、インドネシアにも初出店する方針も明らかにしたもようで、海外事業の強化につながるとの見方から買われたようだ。

■ISID <4812>  4,135円  +45 円 (+1.1%)  本日終値

ISID<4812>がしっかり。前週末20日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上高が1230億円から1290億5400万円(前の期比15.1%増)へ、営業利益が175億円から185億9000万円(同35.3%増)へ、純利益が125億円から125億9800万円(同40.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。金融ソリューション、ビジネスソリューション、製造ソリューション、コミュニケーションITの4つの事業セグメント全てが予想を上回った。なお、営業利益は中期経営計画で定めた24年12月期の定量目標である180億円を2年前倒しで達成した。

■八十二銀行 <8359>  554円  +2 円 (+0.4%)  本日終値

全体相場が堅調ななか、八十二銀行<8359>が一時下げに転じた。前週末20日の取引時間終了後、長野銀行<8521>と株式交換による経営統合に関し最終合意したと発表した。経営統合自体は市場の想定通りの結果となり、ポジティブサプライズと受け止める向きは限られた。いったん好材料出尽くしと受け止めた投資家の売りが株価の重荷となったようだ。長野銀株1株に対し、八十二株2.54株を割り当て交付し、八十二は長野銀を完全子会社化する。株式交換の効力発生日は6月1日。長野銀は5月30日に上場廃止となる予定。長野県を地盤とする両行は2022年9月28日、経営統合に向けた基本合意を発表していた。

■イオン北海道 <7512>  955円  -106 円 (-10.0%)  本日終値

イオン北海道<7512>が大幅安で昨年来安値更新。前週末20日の取引終了後、1610万株の株式売り出しと上限241万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。イオン<8267>など一部既存株主の株式保有比率を引き下げ、東証スタンダード市場の上場維持基準を達成することが目的。売り出し価格は1月30日から2月2日までのいずれかの日に決定する予定。あわせて、株主優待制度の拡充を発表。同社グループ店舗で利用できる「株主様ご優待券」を増額するほか、「長期保有株主優待」制度を新たに導入する。

■サンバイオ <4592>  735円  -31 円 (-4.1%)  本日終値

サンバイオ<4592>が急反落し、昨年来安値を更新した。前週末20日の取引時間終了後、辻村明広副社長から辞任の申し出があり、受理したと発表。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。同日に三菱ケミカルグループ<4188>が発表した4月1日以降の執行役体制によると、辻村氏は同社の執行役エグゼクティブバイスプレジデントファーマ所管に就任する予定。サンバイオは1月20日以降、代表取締役は森敬太社長と川西徹会長の2人体制となる。

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