話題株ピックアップ【夕刊】(3):リソー教育、オリンパス、水戸

注目
2023年1月23日 15時19分

■リソー教育 <4714>  360円  -6 円 (-1.6%)  本日終値

リソー教育<4714>が反落。前週末20日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を330億円から315億円(前期比5.0%増)へ、営業利益を36億1000万円から26億円(同14.2%減)へ、純利益を25億円から16億円(同34.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス第8波による感染拡大で主に講師の罹患者が増加し、長期化する感染拡大により授業の実施が想定より進んでいないことが要因。また、優秀な人材の採用及び確保のための先行投資や、社員、講師の給与のベースアップをおこなったことによる人件費の増加、上期の広告宣伝費が想定を上回ったことなども利益を圧迫する。同社は同時に、24年2月期業績予想を発表しており、売上高340億円(23年2月期予想比7.9%増)、営業利益30億円(同15.3%増)、純利益20億6000万円(同28.7%増)を見込む。

■オリンパス <7733>  2,377円  -3 円 (-0.1%)  本日終値

オリンパス<7733>は逆行安。前週末20日の取引時間終了後、科学事業の特定子会社に関し、株式譲渡の実行日が変更になったと発表した。これをネガティブ視した投資家の売りが優勢となったようだ。米投資ファンドのベインキャピタルとの協議のうえ、株式譲渡の実行予定日を2月から3月に延期した。一部の国で関係当局の承認取得に時間を要する見込みとなったため。業績見通しへの影響は軽微と見込んでいるという。

■水戸証券 <8622>  293円  +71 円 (+32.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

水戸証券<8622>が急騰。前週末20日の取引終了後、第6次中期経営計画期間(23年3月期~25年3月期)の配当について、各期の年間配当金の下限を20円にすると発表。積極的な株主還元姿勢を好感した買いが集まっている。あわせて、23年3月期第3四半期累計(4~12月)の決算速報値を発表した。営業収益(売上高)は83億8600万円(前年同期実績109億3600万円)、純利益は6億2100万円(同14億4800万円)だった。決算発表予定日は1月30日。

■セルシード <7776>  375円  +80 円 (+27.1%) ストップ高   本日終値

セルシード<7776>がストップ高に買われたほか、新日本科学<2395>、そーせいグループ<4565>、JCRファーマ<4552>、DNAチップ研究所<2397>などバイオ関連が軒並み高に買われた。市場では「ここ米長期金利の低下を背景に米国株市場でグロース株(高PERの成長株)が買い直される動きが出ている。ナスダック指数の上昇がそれを反映しているが、東京市場でもその流れが新興系銘柄に投資資金を誘引している。バイオ関連はマザーズ指数やグロース指数を牽引するセクターで、短期指向の個人投資家が買いを入れている」(ネット証券マーケットアナリスト)としている。

■クリエイト <3024>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

クリエイト<3024>がストップ高。同社は20日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想の上方修正と期末配当計画の増額修正を発表しており、これが好感されたようだ。売上高予想は従来の330億円から342億円(前期比8.5%増)、営業利益予想は3億9000万円から5億円(同85.2%増)にそれぞれ引き上げた。グループ会社の商品及び耐火二層管や重点拡販商品である塩ビ商品などの売り上げが想定を上回って推移していることが主な要因だとしている。また、期末配当計画も従来の10円から18円(普通配16円、記念配2円)に増額修正するとしている。

■エディア <3935>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

エディア<3935>が後場急動意しストップ高の565円に買われた。午後0時10分ごろ、ニンテンドースイッチ用ソフト「テレネット シューティング コレクション」のパッケージ版を6月8日に発売すると発表しており、これを好感した買いが入った。「テレネット シューティング コレクション」は、かつて存在していたゲームソフト制作会社の日本テレネットが残した名作ゲームを復活させるプロジェクト「テレネットリバイバル」の第1弾で、シューティングゲーム4タイトルをニンテンドースイッチ向けに移植開発したもの。戦車型の機動兵器を操る全方位スクロールシューティング「グラナダ」、戦闘ヘリでミッションをこなしていく戦略型近未来シューティング「アヴェンジャー」、敵の武器を吸収して自分の武器にすることができる個性派シューティング「ガイアレス」、2人同時プレイ可能な爽快撃ちまくりシューティング「サイキックストーム」の4タイトルが含まれており、1月23日には予約受付が開始した。また、同社はオリジナルNFTプロジェクト「METAIDOL」を運営するエヌエフティアーツ(東京都港区)と共同開発中のNFTアイドルプロジェクト「私立好ヶ丘女子高等学校てづくりアイドル事務所」に関する最新情報として「ロードマップ」や「キャラクター紹介」を公開したとあわせて発表しており、これも好材料視された。

■アジャイル <6573>  271円  +26 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が寄り付き大口の買い注文に値がつかず、気配値のまま水準を切り上げた。クチコミを活用したネット販促事業などを手掛けるが、業績面ではここ数年来営業赤字が続くなど苦戦を強いられている。そうしたなか、前週末20日取引終了後、同社がTikTokチャンネル運用事業を展開するコンフィの全株式を取得し子会社化することを発表、これを材料視する投資資金が集中した。業績は低迷しているが、時価総額が20億円未満と小型で、200円台という値ごろ感もあって短期値幅取り狙いの買いを呼び込んでいる。

■Gキッズ <6189>  774円  +63 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

グローバルキッズCOMPANY<6189>は上げ足加速。岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」を手掛かり材料とする子育て支援関連株物色の流れが根強く続いている。前週19日には少子化対策の拡充に向けた政府検討会が初開催されたほか、きょうから通常国会がスタートすることもあり、少子化対策など各政策を巡る話題は今後盛り上がりをみせることになるだろう。同社業績は保育ニーズの高まりを追い風に営業増益基調が続いており、前期に減損損失を計上した影響がなくなり最終損益ベースでも今期黒字に転換する見通しにある。株価は足もと急速に株価水準を切り上げたものの、株価指標面でPBR1倍割れ、配当利回り3%台後半と依然として割安感が強い。

■サイバーステップ <3810>  563円  +40 円 (+7.7%)  本日終値

サイバーステップ<3810>は朝安後に切り返す展開。前週末20日に新株予約権付き社債と新株予約権の発行を発表。あわせて、子会社の米ナスダック上場を目指す方針を明らかにしており、これら材料を巡ってこの日の同社株は商いが活発化している。マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第三者割り当てにより、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債と、第37回及び第38回新株予約権を発行する。希薄化率は議決権ベース(昨年11月末時点)で最大19.80%となる見通し。調達資金約9億9400万円(手取り概算額)は新規タイトルや新サービス開始に関する追加開発費用、子会社におけるオンラインクレーンゲーム運営受託事業の運転資金などに充てる。子会社の上場については、アニメやゲームの音響製作などを手掛けるブルームズがソフト開発のHeartCore Enterprises(ハートコア、東京)との間で、米ナスダック市場への上場を目的とした業務契約を締結したという。ハートコアの上場支援コンサルティングサービスを通じて上場を目指す。

■ロイヤルホテル <9713>  1,449円  +103 円 (+7.7%)  本日終値

ロイヤルホテル<9713>がカイ気配スタートとなり、5連騰と気を吐いている。同社は「リーガロイヤルホテル」を主力に高級ホテルを展開するが、前週末20日取引終了後、不動産プライベート・エクイティファンド大手で世界28拠点にオフィスを構えるベントール・グリーンオーク(BGO)と資本・業務提携することを発表、これが株価を押し上げる材料となっている。また、今回の提携とともにリーガロイヤルホテル大阪をBGOに売却し、運営はロイヤルホテルが受託することで基本合意し、売却益は約150億円を見込んでいる。BGOは総額135億円の大規模改修を実施する。なお、資本提携を通じてBGOはロイヤルホテルの筆頭株主になる見通しだ。

●ストップ高銘柄

ブライトパス・バイオ <4594>  173円  +50 円 (+40.7%) ストップ高   本日終値

さくらさくプラス <7097>  897円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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