話題株ピックアップ【夕刊】(3):シャノン、サンオータス、モルフォ
■亀田製菓 <2220> 4,270円 -80 円 (-1.8%) 本日終値
亀田製菓<2220>が続落している。23日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を50億円から35億円(前期比27.6%減)へ、純利益を37億円から16億円(同63.8%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。国内米菓事業が底堅い需要に支えられ、海外事業及び食品事業が引き続き好調に推移していることから、売上高は920億円から945億円(同11.0%増)へ上方修正した。ただ、米子会社のメアリーズ・ゴーン・クラッカーズ社(MGC社)の収益性がオーガニック原材料の価格高騰やインフレによる賃金の上昇などにより悪化したことに加えて、国内米菓事業において期初の想定を大幅に上回る原材料、エネルギーコストの上昇の影響を受けることから、利益は下方修正するとしている。
■西松屋チェーン <7545> 1,504円 -20 円 (-1.3%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が3日続落。23日の取引終了後に発表した1月度(22年12月21日~23年1月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年と比較して気温の高い日が多く、冬物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同1.6%減だった。
■シャノン <3976> 885円 +150 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
シャノン<3976>はカストップ高。23日の取引終了後、子会社ジクウがメタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」の取り扱いに関して、キヤノンマーケティングジャパン<8060>と販売提携したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携は、今後より一層の拡大が期待される企業のメタバースイベントへの「ZIKU」の活用を推進するのが狙いという。なお、キヤノンMJとはマーケティングオートメーションサービス「SHANON MARKETING PLATFORM」の販売提携を結んでいるが、同件は別の内容となる。
■サンオータス <7623> 635円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
サンオータス<7623>がストップ高。午前11時ごろ、経済産業省の「新事業特例制度」に基づき、電動キックボードシェアリングサービス「SEA-Board」の実証を湘南地区と三浦地区へ拡張すると発表したことが好感された。同社は現在、川崎臨海部や羽田地区、神奈川県横須賀市などで「新事業特例制度」に基づく電動キックボードのシェアリングサービスを実施しているが、新たに経済産業省へ申請を行い、23年2月下旬から神奈川県茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町、三浦市へ実証エリアを拡張する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■モルフォ <3653> 1,031円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
モルフォ<3653>がストップ高。午前10時ごろ、自社のディープラーニング推論エンジン「SoftNeuro(ソフトニューロ)」の提供を通じ、スーパーコンピューター「富岳」上での深層学習を用いた3Dシミュレーションの推論について約19.2倍の高速化を実現したと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。今回の高速化実現の成果は、東京大学と東北大学、神戸大学が推進しているプロジェクトでの取り組みによるもの。高速化とともに約93%の電力量の削減も実現したという。
■ナカボーテック <1787> 5,150円 +675 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
ナカボーテック<1787>がストップ高。23日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正と増配を発表しており、これを好感した買いが集まった。売上高を135億円から142億8500万円(前期比10.7%増)、営業利益を8億2000万円から11億4000万円(同7.3%増)へ引き上げた。主力の港湾事業の受注が堅調なことに加え、地中事業の需要が回復したことが要因。年間配当は160円から230円(前期220円)に大幅増額した。
■ブレインズテクノロジー <4075> 1,015円 +78 円 (+8.3%) 本日終値
ブレインズテクノロジー<4075>が大幅反発。午前9時ごろ、岡谷鋼機<7485>、岡谷機電(名古屋市中村区)、オプテージ(大阪市中央区)と共同で、ローカル5GシステムとAI異常検知ソリューション「Impulse」を用いた外観検査、作業分析の共同実証実験を実施したと発表しており、好材料視された。今回行われた実証実験は、大容量の上り通信のトラフィックを必要とするソリューションが、ローカル5G環境下で利用可能か、また同検証から見える現在のローカル5Gが抱える課題の洗い出し、解決策の検討を行うことが目的。ブレインズはAI異常検知ソリューション「Impulse」の提供、外観検査、作業分析アプリケーションの設計などを担当したという。
■マーキュリア <7347> 640円 +47 円 (+7.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
マーキュリアホールディングス<7347>が堅調。日本経済新聞電子版が23日、「半導体製造受託会社のJSファンダリ(東京・港)に対して、国と新潟県が合わせて約57億円の補助金を交付する見通しであることが23日、わかった」と報じた。JSファンダリは米半導体企業のオンセミコンダクター<ON>の新潟工場をマーキュリアが買収して22年12月に設立した。パワー半導体などを増産するといい、マーキュリアに対しては今後の事業へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。報道によると、国は「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」を採択したほか、新潟県に対してJSファンダリが申請した未来創造産業立地促進補助金(ものづくり国内回帰工場立地支援型)については、今後採択される模様だとしている。
■ナラサキ産業 <8085> 1,887円 +112 円 (+6.3%) 本日終値
ナラサキ産業<8085>が高い。光通信<9435>のグループ会社が23日付で財務省に提出した大量保有報告書で、ナラサキ株の保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資。報告義務発生日は1月16日。
●ストップ高銘柄
ティムス <4891> 638円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
エディア <3935> 665円 +100 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
阿波製紙 <3896> 693円 +100 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
テノ.ホールディングス <7037> 754円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース