「地方銀行」が14位にランクイン、日銀の長期金利上限引き上げきっかけに注目度高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が14位にランクインしている。
日本銀行は昨年12月20日、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策を見直し、長期金利の変動幅を従来のプラスマイナス0.25%程度から同0.5%程度に引き上げた。銀行は長期金利の水準をもとに固定型の住宅ローンの金利などを算出していることから、金利上昇は利ザヤの改善につながり、株式市場では都市銀行、地銀ともに株価が上昇した。そこから1カ月が経つが、引き続き地銀株には金利上昇に伴う業績の改善期待や日銀の更なる修正観測から継続して買いが入っている。一方で高値警戒感も台頭し始めており、日銀の動向から目が離せない場面は当面続き、これが「地方銀行」への注目度の高さにつながっている。
また、“地銀再編”の動きが活発化していることも注目されている。直近では1月20日に八十二銀行<8359>と長野銀行<8521>が経営統合で最終合意したと発表した。今後株式交換を実施し、6月1日付で八十二銀が長野銀を完全子会社にした後で合併することになる。地銀は超低金利や少子高齢化で収益環境が厳しさを増すなか、システム投資負担が重荷になるといった課題を抱えており、今後も再編の動きは避けられず、引き続き注目が必要だろう。
この日は、26日に日本経済新聞で「コンコルディア・フィナンシャルグループ傘下の横浜銀行は、同じ神奈川県内を地盤とする神奈川銀行を完全子会社化する方針を固めた」と報じられたコンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>が堅調なほか、千葉銀行<8331>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>なども高い。