三栄コーポレーション---3Q服飾雑貨事業が好調に推移、業績予想の上方修正を発表

材料
2023年2月6日 11時23分

三栄コーポレーション<8119>は3日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.0%増の286.99億円、営業損失が1.27億円(前年同期は6.80億円の損失)、経常損失が0.88億円(同4.95億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.72億円(同6.49億円の損失)となった。

家具家庭用品事業の売上高は前年同期比12.7%増の165.65億円となった。OEM事業では、国内外での消費活動の回復を受けて、受注状況が改善し、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、ドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy&Boch(ビレロイアンドボッホ)」等を取扱うエッセンコーポレーションの売り上げが前年同期比で増加したが、巣ごもり需要の減退により「MINT(ミント)」などの家具・インテリアのネットショップの売り上げが、前年同期比で減少した。セグメント利益は、原材料価格や物流コスト上昇に加えて円安の影響もあり、前年同期比0.40億円減の5.53億円となった。

服飾雑貨事業の売上高は同39.4%増の82.05億円となった。OEM事業では、移動・行動制限の緩和が世界的に進んだことから、トラベル商材の需要が回復傾向にあり、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、消費活動の回復や店舗集約による販売力向上等の効果もあり、ドイツのコンフォートシューズブランド「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」等を販売するベネクシーおよびベルギーのプレミアム・カジュアルバッグブランド「Kipling(キプリング)」を販売するL&Sコーポレーションの売り上げが、前年同期比で増加した。セグメント利益は、売上高の増加およびブランド事業における店舗集約等の経費削減施策により、同7.47億円増と大きく改善し、2.46億円の黒字に転じた。

家電事業の売上高は同5.7%増の27.04億円となった。OEM事業では、受注状況が伸び悩み、前年同期比で微減となった。ブランド事業においては、理美容家電・調理家電などを取扱うゼリックコーポレーションの売り上げが、海外向け調理家電が堅調に推移したことを主因として、前年同期比で増加した。セグメント損益は、原材料価格の高騰や受注減にともなう原価率の上昇もあり、同1.29億円減の3.82億円の損失となった。

2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比11.8%増(前回予想比2.7%増)の380.00億円、営業損失が4.00億円(同1.00億円良化)、経常損失が3.00億円(同1.00億円良化)、親会社株主に帰属する当期純損失が4.00億円(同1.00億円良化)としている。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.