本日注目すべき【好決算】銘柄 タスキ、メルカリ、スズキ (7日大引け後 発表分)

注目
2023年2月8日 7時01分

2月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

タスキ <2987> [東証G]  ★今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額

◆23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期非連結比93.1%増の5.5億円に拡大して着地。新築投資用IoTレジデンスなどの販売が増加し、35.7%の大幅増収を達成したことが寄与。社内DXツールのデータ蓄積による業務効率化や利益率を重視したマネジメントの推進も大幅増益につながった。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の19.1億円→20.8億円に8.9%上方修正。増益率が21.7%増→32.5%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

併せて、年間配当を従来計画の40円→43円(前期は33円)に増額修正した。

●サプライズな決算発表・業績修正

協和キリン <4151> [東証P]  ★今期最終は42%増で4期ぶり最高益、3円増配へ

◆22年12月期の連結最終利益は前の期比2.3%増の535億円で着地。続く23年12月期も前期比41.9%増の760億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は「クリースビータ」を中心とするグローバル戦略品の伸長や技術収入の増加が寄与し、6.9%の増収を見込む。前期に多額の減損損失を計上したその他の費用が減少することも大幅増益につながる。

併せて、前期の年間配当を48円→51円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比3円増の54円に増配する方針とした。

メルカリ <4385> [東証P]  ★上期経常が59.6億円の黒字に浮上

◆23年6月期上期(7-12月)の連結経常損益は59.6億円の黒字(前年同期は17.9億円の赤字)に浮上して着地。国内フリマ事業で新規ユーザー獲得や出品強化に注力し、GMV(流通総額)が前年同期比9%増の4752億円となったほか、優先順位を明確にした投資を実行したことも利益改善につながった。

栗本鐵工所 <5602> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→60億円に20.0%上方修正。増益率が19.6%増→43.6%増に拡大する見通しとなった。粉体機器やプレス機器など機械システム事業を中心に販売が伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

JMC <5704> [東証G]  ★前期経常を48%上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆22年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億5800万円→3億8100万円に47.7%上方修正。増益率が68.6%増→2.5倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の鋳造事業でFA協働ロボット量産用鋳造部品の販売が好調に推移するなか、コンセプトセンターとミーリングセンターにおける生産効率の向上が寄与し、採算が改善したことが寄与。補助金収入などの計上も利益を押し上げた。

ピラー <6490> [東証P]  ★今期経常を一転8%増益・最高益に上方修正、配当も11円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の118億円→128億円に8.5%上方修正。従来の0.2%減益予想から一転して8.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。半導体・液晶製造装置関連業界向けピラフロン製品の売り上げが増加することが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の108円→119円(前期は106円)に増額修正した。

ケル <6919> [東証S]  ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の21.5億円→24.8億円に15.3%上方修正。増益率が0.4%増→15.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。工業機器や産業機器、車載機器向けコネクター販売が高水準で推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

スズキ <7269> [東証P]  ★今期経常を6%上方修正

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比46.4%増の2985億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の3200億円→3400億円に6.3%上方修正。増益率が21.7%増→29.3%増に拡大する見通しとなった。足もとの円高や半導体不足による台数減少を織り込んだものの、売上構成の良化などで吸収し利益は上振れする。

マミヤOP <7991> [東証S]  ★今期経常を2倍上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→16億円に2.0倍上方修正。増益率が16.8%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。スマートパチスロの市場導入が追い風となるほか、ゴルフシャフトの販売も好調で、売上高が計画を上回ることが寄与。出資するメガソーラー市島発電所で売電収入が順調に推移し、出資金投資利益を計上することも利益を押し上げる。

ゴルドウイン <8111> [東証P]  ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比41.9%増の219億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の214億円→262億円に22.4%上方修正。増益率が5.5%増→29.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。行動規制の緩和や訪日外国人の増加を追い風に、THE NORTH FACEやGoldwinなどで高価格帯商品の販売が好調に推移していることが要因。

ミツウロコG <8131> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正・3期ぶり最高益、配当も5円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→95億円に18.8%上方修正。増益率が2.7倍→3.2倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。電力事業で電源調達先の分散化によって高騰する卸電力市場からの調達率を抑えたことに加え、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力の消費パターンを変化させる仕組み「デマンドレスポンスサービス」の推進が寄与し、売上原価が大幅に低減することが上振れの要因となる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の27円→32円(前期は25円)に増額修正した。

併せて、発行済み株式数の0.91%にあたる55万株または63.5億円を上限にToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。

加賀電子 <8154> [東証P]  ★今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の290億円→300億円に3.4%上方修正。増益率が35.2%増→39.8%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。逼迫が続いていた半導体や電子部品の需給状況が徐々に緩和するなか、主力の電子部品事業で車載関連や医療機器などの業界向け販売が高水準で推移していることが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の200円→220円(前期は120円)に増額修正した。

三井倉HD <9302> [東証P]  ★今期経常を一転3%増益・最高益に上方修正、配当も6円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の249億円→264億円に6.0%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して3.3%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。海上輸送から航空輸送へのシフトや航空・海上運賃高止まり(特殊要因)の収束ペースが想定より緩やかに推移していることが要因。特殊要因における取扱量と利益が増加することに加え、円安効果なども上振れにつながる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の181円→187円(前期は129円)に増額修正した。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.