シャープは大幅続落、ディスプレイ事業での需要減で今期は一転営業赤字の見通し
シャープ<6753>は大幅続落した。7日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、これまで250億円の黒字と見込んでいた営業損益が200億円の赤字(前期は847億1600万円の黒字)に転落する見通しを示した。ディスプレイ事業における最終製品の需要減速などが響く。ディスプレイデバイスやICTなどの各事業で抜本的な構造改革に取り組んでおり、合理的な算出が困難と判断し、最終損益の見通しは50億円の黒字から未定(同739億9100万円の黒字)に修正した。業況を嫌気した売りが膨らんだようだ。
今期の売上高は2兆7000億円から2兆5500億円(前期比2.2%増)に見通しを引き下げた。4~12月期の売上高は前年同期比3.9%増の1兆9670億8700万円、営業利益は同99.6%減の2億8600万円、最終損益は72億4800万円の赤字(前年同期は708億3900万円の黒字)となった。