東京株式(前引け)=続落、円高逆風で値がさ株下落の影響受ける
8日前引けの日経平均株価は前営業日比142円08銭安の2万7543円39銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は5億6361万株、売買代金概算は1兆4721億円。値上がり銘柄数は907、対して値下がり銘柄数は808、変わらずは120銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は総じて売り先行の地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、特にハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇が目立った。これを受けて東京市場もリスクオンの流れが意識されたが、外国為替市場では米長期金利が上昇しているにも関わらず、ドル売り・円買いの動きが強まり、一時131円台を割り込む円高に振れたことが重荷となった。日経平均寄与度の高い値がさ株が大きく下げたことも影響した。ただ、個別では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回り、TOPIXの下げはわずかにとどまっている。
個別ではソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>が大幅安に売られたほか、ファーストリテイリング<9983>も軟調。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、アイロムグループ<2372>なども急落した。シュッピン<3179>が値下がり率トップに売られ、シャープ<6753>の下げも目立つ。半面、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が高く、東芝<6502>も買われた。武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>なども堅調。三菱ケミカルグループ<4188>も上昇した。スミダコーポレーション<6817>、じげん<3679>、A&Dホロンホールディングス<7745>などが急騰した。
最終更新日:2023年02月08日 12時01分