話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、三井松島HD、シダックス

注目
2023年2月13日 15時15分

■Abalance <3856>  3,840円  +695 円 (+22.1%) 一時ストップ高   本日終値

Abalance<3856>が一時ストップ高に買われた。午後2時ごろ、23年6月期の連結業績予想について、売上高を1500億円から1750億円(前期比89.3%増)へ、営業利益を41億5000万円から70億円(同4.1倍)へ、純利益を14億5000万円から34億円(同3.9倍)へ上方修正したことが好感された。太陽光パネル製造販売を営むベトナムVSUN社において、脱炭素化を志向する欧米市場向けのパネル受注・販売が想定を超えて推移していることに加えて、部材の仕入れ価格や商品輸送費などの価格転嫁の推進、コンテナ運賃のピークアウトを主な要因とする利益率の改善が顕著となっていることが要因としている。

■三井松島HD <1518>  3,605円  +460 円 (+14.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

三井松島ホールディングス<1518>は急騰。同社は石炭の輸入販売を主力に、豪州やインドネシアに権益も有する石炭商社だが、石炭市況の高騰を背景に業績は絶好調に推移している。前週末10日取引終了後、今期3度目となる23年3月期業績予想の上方修正を発表、最終利益は従来予想の180億円から210億円(前期比3.9倍)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中した。また、足もとの好業績を株主還元にも反映させ、今期年間配当は従来計画に50円上乗せの320円とすることを発表、これに伴い配当利回りは前週末終値換算で10%を超えることになり、株価にインパクトを与えている。

■シダックス <4837>  742円  +85 円 (+12.9%)  本日終値

シダックス<4837>が大幅高となり、2007年以来の高値水準をつけた。前週末10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは22億円から31億円(前期比24.2%減)に上方修正し、これを材料視した買いが集まったようだ。車両運行サービスや社会サービスが好調に推移。費用の圧縮や経営改革の効果も出る見込みで、影響を業績予想に織り込んだ。売上高の見通しは据え置いた。

■カオナビ <4435>  2,710円  +291 円 (+12.0%)  本日終値

カオナビ<4435>は急反発した。前週末10日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。これまで57億4000万~58億9000万円としていた売上高の見通しは、上限を上回る59億6000万円(前期比32.6%増)に見直しており、堅調な業況を好感した買いを誘った。新規顧客の獲得と顧客単価の上昇が想定を上回っているほか、解約率も低水準で推移しているという。1億2000万~3億円としていた営業利益の見通しは2億8200万円(同62.0%増)に修正した。4~12月期の売上高は前年同期比34.3%増の43億3900万円、営業利益は同13.6%増の2億6300万円だった。

■いよぎんHD <5830>  796円  +69 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

いよぎんホールディングス<5830>は大幅高で5連騰。高値を更新した。10日の取引終了後、取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.92%)、取得総額40億円を上限とする自社株買いを発表。また期末配当予想について、いよぎんHDの設立を受けた記念配当1円を加えて9円(前期末比1円増配)に修正した。同時に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は、最終利益が311億9500万円(単独株式移転により22年10月設立のため、決算短信に前年同期比の増減率の記載なし)となり、通期計画(280億円)を超過した。これらを好感した買いが集まったようだ。

■ISID <4812>  4,650円  +390 円 (+9.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

ISID<4812>が急反発。同社が前週末10日の取引終了後に発表した23年12月期業績予想は、売上高が前期比6.2%増の1370億円、営業利益が同7.6%増の200億円となり、売上高、営業利益とも前期に続き過去最高を更新。配当も前期比10円増の88円を見込んでおり、これらを好感した買いが入った。社会や企業のデジタル化に向けたIT投資需要の増加が追い風となる見通し。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比15.1%増の1290億5400万円、営業利益が同35.3%増の185億9000万円だった。

■理研ビタミン <4526>  2,017円  +139 円 (+7.4%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を一転16%増益に上方修正・22期ぶり最高益、配当も6円増額」が好感された。

理研ビタミン <4526> [東証P] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比34.8%増の65億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の46円→52円(前期は46円)に増額修正した。

⇒⇒理研ビタミンの詳しい業績推移表を見る

■ヤマエGHD <7130>  1,616円  +109 円 (+7.2%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。

ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比44.2%増の88.8億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。

⇒⇒ヤマエGHDの詳しい業績推移表を見る

■三井海洋開発 <6269>  1,442円  +96 円 (+7.1%)  本日終値

三井海洋開発<6269>が急伸。前週末10日の取引終了後に22年12月期の連結業績に関し、最終損益の黒字額がこれまでの予想の25億3000万円から49億1000万円(前の期は418億6000万円の最終赤字)に上振れて着地したようだと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。売上収益は2760億2400万円から3583億1700万円(前の期比20.1%減)に上振れる見込み。海外での建造工事が順調に進捗したことに加え、複数の建造工事で追加工事代金の回収などがあった。持ち分法利益の増加や一般管理費及び販売費の削減なども寄与する。

■ロランドDG <6789>  3,115円  +200 円 (+6.9%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常は14%増益、5円増配へ」が好感された。

ローランド ディー.ジー. <6789> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比0.7%増の61.2億円になり、23年12月期も前期比14.3%増の70億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、増益になる。

⇒⇒ロランドDGの詳しい業績推移表を見る

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