話題株ピックアップ【夕刊】(3):イーレックス、ネクストーン、東プレ
■イーレックス <9517> 1,975円 -338 円 (-14.6%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
イーレックス<9517>が大幅安。前週末10日の取引終了後に22年4~12月期決算を発表し、最終利益は前年同期比24.9%減の59億3700万円だった。足もと四半期ベースでも大幅な最終減益となっており、これを受けて売り優勢の展開となっている。資源価格高騰に伴う電力調達コストや燃料調達コストの増加が響いたほか、繰越欠損金による法人税減額があった前年同期の反動が出た。一方で、値上げ対応により利益率は順調に改善しているという。売上高は同46.9%増の2217億1100万円と大幅増収基調を継続した。通期の減収・最終減益見通しは据え置いている。
■NexTone <7094> 4,095円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 本日終値
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は15%増益で着地」が嫌気された。
NexTone <7094> [東証G] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.8%増の5.2億円に伸びたが、通期計画の8.9億円に対する進捗率は59.4%にとどまり、3年平均の74.7%も下回った。
■東プレ <5975> 1,113円 -139 円 (-11.1%) 本日終値 東証プライム 下落率8位
10日に決算を発表。「今期経常を一転35%減益に下方修正」が嫌気された。
東プレ <5975> [東証P] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.7%減の97.7億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の200億円→110億円(前期は170億円)に45.0%下方修正し、一転して35.3%減益見通しとなった。
■PHCホールディングス <6523> 1,394円 -151 円 (-9.8%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期最終を42%下方修正」が嫌気された。
PHCホールディングス <6523> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比81.6%減の34億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同損益を従来予想の166億円の黒字→97億円の黒字(前期は84.6億円の赤字)に41.7%下方修正した。
■酉島製作所 <6363> 1,430円 -130 円 (-8.3%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は47%減益」が嫌気された。
酉島製作所 <6363> [東証P] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.4%減の20.8億円となり、通期計画の65億円に対する進捗率は32.1%にとどまったものの、5年平均の28.4%を上回った。
■学研ホールディングス <9470> 858円 -78 円 (-8.3%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は49%減益で着地」が嫌気された。
学研ホールディングス <9470> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比49.3%減の5.7億円に落ち込み、通期計画の70億円に対する進捗率は8.2%にとどまり、5年平均の17.4%も下回った。
■東洋合成工業 <4970> 8,340円 -690 円 (-7.6%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は24%減益」が嫌気された。
東洋合成工業 <4970> [東証S] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比20.5%増の40.2億円に伸び、通期計画の50億円に対する進捗率は80.5%に達し、5年平均の75.9%も上回った。
■日本カーボン <5302> 4,105円 -300 円 (-6.8%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常は35%減益へ」が嫌気された。
日本カーボン <5302> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比13.7%増の50.4億円に伸びたが、23年12月期は前期比34.5%減の33億円に落ち込む見通しとなった。
■アカツキ <3932> 2,132円 -153 円 (-6.7%) 本日終値
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が24%減益で着地・10-12月期も84%減益」が嫌気された。
アカツキ <3932> [東証P] が2月10日大引け後(15:01)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比23.9%減の39.5億円に減った。
■福井コン <9790> 2,835円 -200 円 (-6.6%) 本日終値
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が13%減益で着地・10-12月期も28%減益」が嫌気された。
福井コンピュータホールディングス <9790> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比12.9%減の42.3億円に減ったが、通期計画の55.4億円に対する進捗率は76.4%となり、5年平均の77.6%とほぼ同水準だった。
■神戸天然物化学 <6568> 1,531円 +300 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
神戸天然物化学<6568>がストップ高。ここ急速に株価水準を切り上げてきたが、きょうはマドを開けて上昇加速しており、今なお買い注文が売り注文を大きく上回ったままの状況。このまま行けば大引けストップ高比例配分される可能性が高い。同社は有機化合物の研究開発企業で、機能材料のほか医薬・バイオ分野へも展開する。足もとの業績は量産ステージ案件が好調なほか、医薬分野の開発案件の受注が高水準に推移し、会社側の想定を大幅に上回る状況となっている。前週末10日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来計画の11億円から18億7000万円(前期比71%増)へと目を見張る増額修正を行い、19年3月期に達成した過去最高利益12億4000万円を大幅更新する見込みとなった。更に、今期年間配当も従来計画に3円増額の28円(前期実績は25円)とすることも発表しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。
■ムトー精工 <7927> 914円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
ムトー精工<7927>がストップ高。同社は自動車や家電製品向けを中心に樹脂成形部品を手掛けるが、足もとの業績は会社側想定を上回り回復色が強い。前週末10日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来計画の210億円から248億円(前期比23%増)、営業利益は10億円から15億円(同2.4倍)に増額しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。また、好業績を背景に今期配当は従来計画の19円50銭から61円50銭に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。株価は前週後半に調整局面に入り25日移動平均線との上方カイ離を解消させる展開となっていたが、きょうは満を持して買い直される形となった。
■日本ホスピス <7061> 3,145円 +500 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
日本ホスピスホールディングス<7061>がストップ高。前週末10日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比26.7%増の100億円、最終利益は同56.1%増の7億1000万円を見込む。大幅な増収増益の計画を示したことを評価した買い注文が集まったようだ。新たに9施設、321室のホスピス施設を開設する計画。期首時点で安定稼働している施設から得られる利益や、満床に至る過程にある施設の損益改善なども寄与する。22年12月期の売上高は前の期比31.2%増の78億9400万円、最終利益は同88.8%増の4億5400万円だった。
●ストップ高銘柄
Welby <4438> 472円 +80 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
GCジョイコ <6249> 3,035円 +501 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
アライドアーキテクツ <6081> 1,128円 -300 円 (-21.0%) ストップ安 本日終値
リリカラ <9827> 595円 -150 円 (-20.1%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース