【市場反応】米1月PPI/週次新規失業保険申請件数/1月住宅着工件数/2月フィリー連銀製造業景況指数、ドル買い
米労働省が発表した1月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.7%と12月-0.2%から予想以上のプラスに改善し昨年6月来で最大の伸びとなった。前年比では+6.0%と、12月+6.5%から鈍化し21年3月来で最低の伸びとなった。ただ、予想ほど鈍化しなかった。変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.5%と、12月+0.3%から予想以上に伸びが拡大し昨年5月来で最大。前年比では+5.4%と、12月+5.8%から鈍化し21年5月来で最低の伸びとなった。予想は上回った。
同時刻に米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1000件減の19.4万件と、前回から増加予想に反し減少し5週連続で20.0万件割れで推移し、労働市場が依然ひっ迫している証拠となった。失業保険継続受給者数は169.6万人と、やはり前回168万人から増加予想に反し、減少した。
米1月住宅着工件数は前月比-4.5%の130.9万戸とパンデミックによる経済封鎖直後の20年6月来で最低。住宅建設許可件数は前月比+0.1%の133.9万戸と予想135.0万戸を下回った。
米2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-24.3と、6カ月連続のマイナス。1月から改善予想に反し悪化し20年5月来で最低。
予想を上回ったPPIや失業保険申請件数の減少で米国債相場は続落。10年債利回りは3.8396%まで上昇。ドル買いも強まり、ドル・円は133円90銭から134円35銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0710ドルから1.0670ドルまで下落した。
【経済指標】・米・1月住宅着工件数:130.9万戸(予想:135.6万戸、12月:137.1万戸←138.2万戸)・米・1月住宅建設許可件数:133.9万戸(予想:135.0万戸、12月:133.7万戸)・米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-24.3(予想:-7.5、1月:-8.9)・米・先週分新規失業保険申請件数:19.4万件(予想:20.0万件、前回:19.5万戸←19.6万件)・米・失業保険継続受給者数:169.6万人(予想:169.6万人、前回:168万人←168.9万人)・米・1月生産者物価指数:前月比+0.7%(予想:+0.4%、12月:-0.2%←-0.4%)・米・1月生産者物価コア指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、12月:+0.3%←+0.1%)・米・1月生産者物価指数:前年比+6.0%(予想:+5.4%、12月:+6.5%←+6.2%)・米・1月生産者物価コア指数:前年比+5.4%(予想:+4.9%、12月:+5.8%←+5.5%)
《KY》